本物か妖怪か
古い易学には霊祟という項目があります。
まさに読んで字の如く、霊に関することや祟りに関することを占うものです。
祟りと言っても色々なものがあります。
長虫の祟り、稲荷の祟り、金神の祟りなど挙げればキリがありませんが、相談者はこうした祟りについてに易者に教えてもらうのです。
そして、対策を考えていくわけです。
たとえば、古釜の祟りなんて結果が出た場合には、釜が祟るわけないですから、おそらく付喪神による祟りと考えられるわけです。
古道具につく精こそが、付喪神なわけですね。
仏に化けた妖怪なんていうパターンもありますが、偽物の仏は蓮台に乗っていなかったり、額の白毫が無かったりと姿に突っ込みどころがあります。
目もキョロキョロと挙動不審ですし、貫禄がありません。
妖怪という言葉も広範囲の意味合いを持っていて、正体は動物や植物だったり、道具類だったりしますから、見破るというのは中々大変です。
とはいえ、普通は元々の姿が妖怪となっただけですから、厄介なのは変化している連中と言えるでしょう。
妖怪というのは一筋縄にはいかないですから、様々な対策を試していくしかありません。
幅広く見えない世界に対して理解しているというのは、そういう面倒臭い相手には重要ですね。
これからも良い記事を書いていきます。