陰陽道の神様
明治時代、陰陽道は神道国教化の煽りを受けました。
お祓いや咒というものが、太政官布告によって禁止されてしまったのです。
しかも、神道や仏教とは違い、陰陽道は宗教では無いため、教えというものがなかったのも向かい風だったと言えるでしょう。
宗教を管理しようとした明治政府によって、祈祷、咒、暦を配ることができない上に宗教のカテゴリーに入っていなかったわけですから。
しかし、陰陽道の神様は存在するので、今日はそれについてです。
一番有名なのが泰山府君です。
閻魔大王に仕えており、人の行いを全て書き記した閻魔帳に記帳しているご本人です。この閻魔帳を元に天国か地獄かを閻魔大王は決めますから、皆さまの遠い将来にも関わってくるかもしれませんね。
また、烏枢沙摩明王も祀ります。
不動明王に仕えており、穢れを浄化する神様です。
とはいえ、この神様の教えを信じるという宗教ではありません。あくまでも、呪いや病気によって発生する穢れというものを浄化するための技術を陰陽道では使っていました。
教えというものがなかったので、まさに明治政府の法に当てはまってしまったのです。
結果的に、宗教的な知識を生かして表向きは宗教家に転身し、裏では必要に応じて活動をしていました。昔から、出向いていましたから、ある意味では昔ながらの働き方に戻ったとも言えます。
宗教では無いけれど、神様というものは祀っているというのが何とも東洋らしい振る舞いです。きちんと分けるのではなく、必要なものを適宜使っていくのは大切です。
わたしも学びというもは何かだけを限定的に教えるのではなく、幅広いものを教えて必要に応じて最適に使っていくのが大切だと思います。
皆さまも見えないものを学びたいという思いがありましたら、そんな学び方が良いと思いますので、ぜひご一緒しましょう。
これからも良い記事を書いていきます。