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変化に注意

妖怪はよく変化の術を使い化けていることが多いものです。

とはいえ、道ゆく人全員を怪しむなんていうのは現実的ではありません。

色々なものに化けることはできますが、やはり、相手を油断させるためにも人に化けることは多いです。
特に狐や蛇は美男美女に化けるケースがほとんどです。

インドでは華陽夫人、中国では妲己、日本では玉藻前なんかが有名ですね。
雨月物語の蛇の精もそう言えるでしょう。
甲子夜話の狐は美男に化けて女性の命を奪いました。
異常な美しさというのは案外注意がいるかもしれませんね。

狸の場合は、色気というより、権威的なもので相手を圧倒しますから、古来から和尚に化ける例が多かったです。
妖術で百鬼夜行の幻影を見せるなど相手を圧倒するやり方が得意ですからね。

高松の屋島寺の古狸は和尚に壇ノ浦の戦いを見せたりしました。

こういう幻を見せるのが得意なのは狸の他にも蜘蛛がいます。
金太郎の師匠となる源頼光を沢山の妖怪で追い詰めたのが土蜘蛛でした。

日本に田園風景の広がっていた頃は、そのような話が沢山ありました。
科学先行が奪っていくのは自然だけではないのかもしれませんね。

最近は多くはないものの、多くの真面目な書物に妖怪のことは記述されています。
気をはじめとして、見えない世界は実在していることが分かります。
見えない世界から自分を見て、社会を見ていくことで、あなたにも大きな変化が起こるでしょう。


これからも良い記事を書いていきます。