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怪物から妖怪へ

太古の時代、妖怪というのはヤマタノオロチを筆頭に土蜘蛛だったりと、妖怪というよりは怪獣の様な見た目のものが多かったです。

山を崩したり、家を壊したりと現代の怪獣と同じ様な攻撃を行い、戦う時も刀などの武器で物理的に戦うというイメージもあるかもしれません。

元々、妖怪は地方豪族などの敵たちがモデルであり、侵略者に対する恐怖心によって生み出されたからでしょう。

しかし、時代が経つと中央政府的存在も確立されてきますし、攻め込まれるという機会は一気に減ってくるものです。
そこで、妖怪も物理的な破壊行為を繰り返していた怪獣の様な者たちが徐々に変幻自在でおどろおどろしい感じに姿を変えてきました。
心理的な攻撃が中心となっていったのです。

平清盛のエピソードに、雪を眺めていたらドクロになったというものがありますが、まさにそういう悪さに変わっていくのです。

直接的な攻撃ではありませんが、闇の世界よりこちらをうかがって脅かす存在なのでしょう。
これは既に滅してしまった敵たちの見えない恐怖もあるのです。

太古の神だったヤマタノオロチがスサノオに倒されてしまいます。

そして、酒呑童子として復活しますが、今度は源頼光に倒されてしまいます。

今度は安徳天皇として生まれ変わり、源平の大乱が起きて、スサノオの剣だった天叢雲剣を龍宮に奪い返します。
倒されても因果までは消えず、どこかのタイミングで帳尻が合うということですね。

太古の怪獣の様な妖怪たち、妖怪の変遷を辿っても太古の日本がどれほど戦いが多かったかということを想像させてくれますが、学校というのは昔の戦乱はなかったことにしたいようです。
見えない世界を学んでいけばより真実を知るのがたやすくなりますよ。


これからも良い記事を書いていきます。