男女の密教
鎌倉時代の終わり頃から南北朝時代は日本は動乱期と言えるでしょう。
そんな時代に隆盛したのが真言立川流でした。
最初に驚くのが本尊が髑髏ということです。
智者や行者の髑髏を手に入れなければ、修行が始められません。
しかも、髑髏に漆を塗り、歯をつけて、男女の性交で出た液を120回も髑髏に塗り重ねます。
修行のために異性の協力者が必要ということですね。
現代だとそれを理解してもらうのが大変そうです。
その髑髏の前で丑三つ時に真言を唱えながら1000日にわたって性交をします。
その時に出た液でその髑髏に曼荼羅を描きますし、経血の染まった綿で髑髏を包みます。
ミーハーな人はエロ宗教なんて言いますけど、ここまでくると中々な性癖でもないとしんどそうですね。
この本尊の前で修行していくのですから、たしかに命を育む行為というだけあって実際呪力は強いものがあるようです。
成就すれば過去・現在・未来という三世にわたって効果があり、知恵と弁舌が備わるようになり、現世の栄華という点で大きなメリットがあるようです。
表面的なな情報だけで興味を持つミーハーな人が多そうですが、基本的なことを踏まえただけでも結構大変そうです。
何事もしっかりと学んでいくことが大切だと言えるでしょう。
これからも良い記事を書いていきます。