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守りのための魔除

見えない存在からの悪さをされるリスクというのは残念ながらあります。

そうならないためにも、防御というものについて考えておかなければいけません。
よくあるのが鍋底の墨を額に塗るというものです。
赤ちゃんとお宮参りをする時に額に書いたりする方もいますね。

鍋墨を使うのは、火の神による守護というものを考えてのことです。
丹波で新しい草履を使う際には、草履の裏に竈の墨を塗っていた風習も同じ理由からです。

佐渡でも男性がお歯黒をしていたのは、顔に覆いかぶさってくる妖怪であるノブスマを噛み切るためです。
青森や岩手では狐狸がついたものには、お歯黒の液を飲ませていました。

カワウソ妖怪に対しては糞尿を撒き散らすというのもありましたし、徳島では犬神に祟られた家には糞のついた草履を屋根に投げるというのもありました。
迷惑千万な対処法ですね。

その辺にいるノブスマやヌリカベや見越し入道などには無視するというのが有効だったりします。
反応のない相手にはやりがいを感じないのは人と同じなのかもしれません。

魔除というのも多様な種類があります。
さらに強力なものや咄嗟に対応する様なものも、用途に応じて多様です。
相性もあるでしょうし。
見えない世界について知り、自分の人生に活かしていくために、一緒に頑張りましょう。


これからも良い記事を書いていきます。