見出し画像

分割を活用したM&Aとは

こんにちは。ユニコンの照井です。

昨日は、M&Aとは、についてでしたが、

https://note.com/teruhisa10/n/na7bc6125da41

本日は、この中で
会社分割を活用したM&Aについて書いていきたいと思います。

会社分割というと、よく事業再生の現場などでも使われるので、
GOOD事業とBAD事業とを分けるために使うんでしょ?であったり
再生の現場で少し乱暴にこれを使って、債権者を泣かせてしまうなども過去
に多くあったため、あまり良い印象をもっていない人もいるかもしれません。

しかし、M&Aでこれを活用するのは、再生で使うのは少し違います。
実際に、M&Aを実際に活用したことがある担当者というのもあまり多くないから
よくわかっていない人も多くいるかもしれません。

私とすると、非常に便利で有効な方法なので積極的に活用していったほうがよいと
思います。

私も過去に何回もこの手法を使ってます。ここでは私が実際に行った
事例について以下に書いていきます。

その会社は、居酒屋を10店舗以上展開している企業でしたが、一部の店舗は自社で保有している物件でした。つまり、土地建物が資産として大きい状態でした。
一方で、買収を検討している企業は、事業としては非常に魅力を感じていただいたが、
不動産を保有するという方針ではなく、賃貸で借りて運営するという方針の企業でありました。
そこで、会社分割を活用して、ここでは、新設型の分割型分割という方法をとり、不動産のみを新しい会社に切り離しをしました。分割型分割の図とすると以下のようになります。


そして、事業を行っている会社と新しく分割によってつくった会社で不動産の賃貸借契約を締結することによって、事業のみの会社を売却することができました。

また、分割型分割のもともとあった会社を売却することによって、株主は、税務的にも
一般的に株式を譲渡した際にでる譲渡税の支払いのみですみ、税務的にもメリットがあります。

このように、分割は様々なシーンで活用できることができます。
過去私が行った分割では、本件に長けた会計士と司法書士とチームを作って行ってます。

このほかの分割を活用した事例についても今後記載していきたいと思います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?