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Nikon再び…。

元々、自分はニコンユーザーであった。正確に言うと、最初に使用した1眼レフカメラはキヤノンFXという父親のカメラで、中学生の時に天体写真を撮影していた。しかしどうしても新しいカメラが欲しくて、本当はキヤノンF-1が欲しかったのだが、フラッグシップは高価で買うことができず、結果としては1982年6月にニコンFM2(NewFM2ではない、シンクロが1/200の最初のモデル)とAiニッコール50mmF1.4Sを購入した。その後24mmF2.8S、ED180mmF2.8Sと購入し、高校時代はこれらのレンズで天体写真を撮影していた。

1990年に社会人になって、ニコンF4Sを購入した。自分で稼ぐようになれば、フラッグシップを買うことができる。その後1997年にEOSに乗り換えた時に、ニコンのカメラとレンズはすべて売り払ってしまった。その時はあまり未練は感じなかったが、今思えば手元に置いておけばよかったと思っている。

ニコンを手放して23年、その間、ライカを購入したり、友人の遺品であるキヤノンF-1を譲り受けたりしたが、ニコンには縁がなく今更入手しようとも思っていなかった。

ところが一緒に天文サークルをやっていた後輩Mが来年から3年間タイに赴任するということで、彼の自宅で壮行会をやったのだが、所有するカメラについては倉庫に預けていくという話を聞いた。それであれば数台は使いたいので預かるという話になり、3台のニコンがうちにやってきた。

↑ ニコンFE, Aiニッコール50mmF1.4S

シンプルニコン。中学生の時、穴が開くほどカタログを眺めていたカメラの一つ。50mmのレンズは、まさに自分が使用していたレンズだ。FEはAi連動レバーが可倒式で、後発のFM2やFE2よりも何となく作りがいい気がする。預かった3台のうち一番調子がいいようで、AUTOでもちゃんと撮れそうだ。

↑ ニコンEM, Aiニッコール28mmF3.5S

リトルニコン。ジウジアローのデザインが秀逸。メーターの調子が今一つのようだ。中学時代はシャッタースピードを設定できないこのカメラに全く興味はなかったが、クラシックカメラをやるようになってから、「いいなぁ」と思うようになった。

↑ ニコマートFTN, ニッコール-Q Auto 135mmF3.5

ニコマートは全く使用経験なし。よく機材を貸してくれる後輩Af氏は何台か持っているはずだが、借りたことはない。ボディがやたら重い。持ち出すのが大変そう。読んだり聞いたりしたことしかなかったカニの爪のガチャガチャも初めてやってみた。135mmのレンズはコーティングがやたら青い。単層コーティングだろう。

↑ ニッコール-H 28mmF 3.5, ニッコール-Q Auto 200mmF4

これらはいつ発売されたレンズなのだろう。新・ニコンの世界で調べてみよう。28mmの方は、何と町田の薬師池で拾ったそうだ。誰かが忘れていったのだろうとのこと。フィルター枠がへこんでいるのは、本人が落としたらしい。

↑ EOS R, Aiニッコール50mmF1.4S

せっかくニコンと再び縁ができたのだ。こうなるのは必然。マウントアダプターを注文してしまった。中学生の時に愛用していたレンズ(そのものではないが…)と同じものを50歳を過ぎてまた使うことができる。冬はイルミネーションの季節…。この冬はF1.4開放で撮影して画像周辺部のコマ収差をみて、中学時代に開放で固定撮影していた星野写真を思い出すのだろう。

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