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重要文化財 諏訪社 二棟

金野諏訪社の入り口です。

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重要文化財2棟はこの建物のなかに見えます。

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重要文化財 諏訪社 二棟
指定年月日 平成5年4月20日
所在地 下伊那郡泰阜村字家ノ上566番地
本殿(室町時代) 一間社流造、板葺
若宮八幡宮本殿(室町時代) 二間社流造、板葺

 諏訪社の創立沿革は明らかでないが、武田氏の武士団・前沢若狭守が武運長久と子孫繁栄を祈願するために創建したといわれている。
 旧金野村の産土神として、安永年間から明治の初期頃まで、祭礼には必ず上演された操り人形とともに、信仰と地域の人々のよりどころとして崇拝されてきた。
 諏訪社本殿は一間社とし、若宮八幡宮本殿は二間社で左を八幡社、右を若櫻社の二室に仕切る。ともに流造、板葺の小社で、覆屋の左右に並び立つ。
 若宮八幡宮本殿には元亀四年(1573)の棟札が残り、本殿も形式手法が酷似しており、建物の様式からも同時期の建築と認められる。
 本殿及び若宮八幡宮は、総角柱で頭貫や身捨組物を用いないなど、簡明な構造を持ち、装飾的要素の少ない簡素な意匠である。縁を設けずに棚板と浜床を構える形式にも特色がある。この地方における鎮守社の姿を示している。
 保存状態も良く、室町時代に遡る同時期建立の神社が二棟揃って残り価値が高く、重要文化財に指定された。
 また、全体に風蝕が少なく、当初から覆屋によって保存されていたものと考えられ、現覆屋も重要文化財の附として指定された。

御祭神
諏訪社本殿 建御名方命
若宮八幡宮本殿 誉田別命
若櫻社には木花咲耶姫が祀られている

祭礼
春(4月)、秋(10月) 第2日曜日及び元旦祭

長野県教育委員会
泰阜村教育委員会

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重要文化財なので、文化財防火デーのときには訓練をしています。
関係機関や地元住民が参加します。
また2019年4月には地元の方が結婚式を挙げられました。同社の結婚式は記録のある限り初めて、とのこと。
今でも地域に密着した社です。

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