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#読書記録4 ガラスの城壁

こんにちは、てるです。今回は神永 学さんの「ガラスの城壁」を読んだ感想をまとめます!
最初にあらすじを。

友との誓いを胸に、少年はいま立ちあがる。父がネット犯罪に巻き込まれて逮捕された。真犯人を捕まえるため、悠馬は友人の暁斗と調べ始めるが――。真相にたどり着けるのか!?

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神永 学さんの小説から読むのは初めてでした。なんとなく、タイトルや表紙に惹かれました。あらすじとかも読まずに買ったので、何のジャンルかもわ
からずに読み始めました。結果的には読んで大正解でした。

神永 学さんの他の作品も読みたいと感じてます!

ちなみに、この本はミステリー小説です。感想にネタバレが入ってます。それが嫌な方はブラウザバックを…


ミステリー小説を読んだ冊数が多くないので、見事に作者にのせられたように感じた。元々は主人公の悠馬と友達の暁斗は父に冤罪を被せた真犯人を探すことが目的だったのに黒服を着た追手が出てきたことで、話が黒服から逃げることにフォーカスがあたっていた。上手いこと事件の本質から目を欺けられた。まぁ、これがミステリー小説の楽しいとこでもあるのだが。


終盤で黒服と協力者であった陣内さんと涼音が敵に思えるような描写があった。読者視点では、彼らの心情もわかっているのが余計に何で!?となり、悠馬からしたら理由がわからない、という状態になっていた。 いや、むしろ陣内さんと涼音の心情を知っている自分の方が?になっていた。
そこから全ての謎、点がつながって今までのことが腑に落ちた。ミステリー小説の最後に点がつながるのシーンが凄いすき。


読み終わってから考えてみると、SNSについての言及やゲームキャッスルの存在、陣内さんや涼音が協力する理由など、結果がわかってみれば伏線だったなぁとなるのがある。こういう伏線を読みながら見抜けるようになったらもっと楽しいんだろうな。見抜けるようになりたい。


また、話もミステリーにとどまらず、登場人物が事件を通じて少しずつ前を向けるようになっていたのもよかった。


最後の解説でタイトルについて考察されていたので自分は表紙について簡単に考察しようと思う。考え過ぎな気もするが、1人しか描かれていないのは暁斗はもう存在しない事を表している様に感じた。


他の小説の感想をどんどん投稿していきたいです!ありがとうございました!

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