見出し画像

此見えこさんの「つよがりの君に、僕は何度だって会いにいく」をよみました!

こんにちは、てるです。


今回は此見えこさんの「つよがりの君に、僕は何度だって会いにいく」を読んだ感想を書きたいと思います!

ネタバレふくみます!


まずはあらすじを

名門私立高校に進学した未森ひなたは、入学早々いじめに遭っていた。
ひとり親の母を思うと不登校になるわけにはいかない……気丈に振る舞うも生きる希望を失っていたひなたを救い出したのは、幼馴染の柊太だった。1日限りと誓って学校をさぼり、思い出の場所をめぐる2人。ひなたの冷え切った心を少しずつほぐしていく柊太だったが、彼には今まで打ち明けられなかった秘密があって――。まさかの展開が心揺さぶる、高純度の恋愛物語。

アマゾンの商品紹介ページ


ここから感想です。

主人公のひなたと柊太、お互いが直接言うわけではないけど、大切に思っていることが伝わってきてよかった。


特に、読者視点だからわかる、というわけではなくて、もし言ったら心配かけるんだろうな、っていう相手も想ってくれてる事をわかっている感じなのがいい。


そして、それ故に相手に相談できない、心配かけたくない、って気持ちも凄いわかる。


自分が同じような立場でも多分相談しないと思うな。ひなたと同じように、相手に心配かけたくない、ってなると思う。


だけど、このまま一人で抱え込んだまんまもきついし、柊太が助けてほんとによかった思う。

結果的にお互い想いを伝えあえたわけだし。


読み終わって感じたが、この作品は最後に芽衣を許せるかが、人によって大きく異なるとこだと思う。

元々はひなた、芽衣、梨々子、美緒の4人は仲良しだったが、ひなたと梨々子が喧嘩したことでかなえへのいじめが始まってしまう。

この時に芽衣はひなたの味方ではなく梨々子の方に行ってしまった。


最終的にひなたとは芽衣を赦し一緒に行動するようになる。一方で柊太は芽衣のことをよく思っていない。


もし自分がひなたと同じ立場だとしたら、芽衣に対して怒りもしないし赦しもしない気がする。

芽衣の気持ちもわかるけど、一度莉々子の方についたならこっちに来ないでほしいと、きっと思う。

また仲良くなったとしても、ちょっと嫌な事(些細な事での言い合いとか)で、自分側についてくれなかったことを思い出してつらくなるし、お互いがそのことを気にかけすぎて気まずくなるように思うから。

あとは、自分が根に持つタイプの性格だからっていうのもあると思う。

だからこれからは関わらないで、って言いそうかな、自分なら。

人を許せるひなたは凄く強いと思う。


最後にひなたが

きっと、それだけでよかったのだと、今はわかる。 たとえ百人中九十八人に嫌われていたって。たったふたりでも、わたしのことを好きでいてくれる、わたしの好きな人がいるなら。わたしが大事にしたいと思うその人だけを、全力で大事にしていけば。 それだけでわたしは、きっと自由に生きていける。

本文より引用

といった心情が描かれていた。


作者此見えこさんが伝えたかったことが詰まっているように感じた。

自分も、今大切な人を大切に、これからを生きていきたい。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?