見出し画像

日記が多すぎる話

 私は動画投稿者です。視聴回数はからっきしといっても、きちんと週に一度以上投稿しており、投稿数だけは人並みくらいでしょう。ニコニコ動画だけでも動画冒頭のあいさつ、いいね、投稿者コメント(いわゆる概要欄)、動画内での雑談……と、ちょっと最近あったことについて言及しておけば気楽な場所が多いものです。全て一々最近何々がありましたと書くわけではございませんけれども、やはり、ある種の日記の様に、最近こんなことがあって、自分はそんなことを思うもので、とかなんとか書いてしまいがちです。テルテル名義ではツイッターはやっていませんが、他の名義でツイッターを使っていて、それも日記のような役割をはたしています。おいしいものを食べたら食レポを書くためのノートもあります。一般的に通用するような知識の類は専用のノートや情報カードに書いています。この文章もメモやレジュメの様にらくがき用のノートへ草稿を書いて、それからパソコンに書いています。らくがきとは別に万能のノートすらあります。しかもなにより問題は、私は物理的に存在するノートにも日記を書いて、一応それが本命の日記だということです。一般に、日記を見たら、その時何をしていたか概ね思い出せるはずです。少なくとも記録して備忘しておきたい分に限っては日記に書いているはず。しかし、これではどの日記にもその便利な特性はもうすっかりありません。日記が多すぎるという訳です。

 食レポはまあ良いとしても、普通の日々の記録については日記に色々と書いてから、それの一部でもコメントにすれば良いというのが計画的な感性でしょう。ごもっとも。
 しかし私にとってそもそも日記は毎日書くものではなく、どうしても何か書きたいなという時に引きずり出してきて、週に幾つも書いたり、一年に数度書いたりするものでございます。おそらく大昔に読んだ慣用句の教材の児童書の影響だと思っていますが、どうも「日記」という言葉は私にとって三日坊主という言葉と分かちがたく結びついたものとして覚えてしまった言葉。三日坊主やそれに類する様なオチにだけはしたくないと思って毎日書かなくても良いことにした結果、三日坊主にはなっていませんが、こんな感じに飛び飛びの記述になっています。さすがに一年まるごと何も書いていないことはありませんが、数か月書いていないことはザラです。

 さて、週に一度は動画を投稿する身ですから、そのせいでどうしても日記よりも動画投稿の方が身近な毎日です。その他先述の通り多く日々のことを書く機会はありますから、これでは日記が「その他」どころかゴミ箱みたいなものになりつつあるのです。

 そのくせ、週に一度の動画投稿の度に何を書くべきか悩んでいるのも事実です。動画投稿の時だけではありませんが、動画投稿以外は締め切りというものがないのでどうとでもなります。嗚呼、ちゃんと内容のあるネタ帳よいづこ! 動画投稿の時に参考にさせてくれ(なお、内容のないネタ帳ならば数冊抱えています)。やはり計画的に、日記に書いてから動画投稿の時に参照した方が良いように思われて仕方ありません。

 と、まあ、そういうような状況から一応変化がありまして、最近の試みとして、新たに知った語彙は日記に書いて、身に着けてやろうとしています。本を読んだり動画を視聴したりしていると、知らない単語だったり、知らない使い方をしている単語だったりがどうしても出てくるもので、それを調べては記しておくのです。語彙を増やそうという野心です。これのおかげで日記がまともに毎日仕事するようになりました。日記を机に出しさえすれば、少しくらいは語彙以外も書くこともあります。少し前には毎日の食事を書いて体調管理に使おうとして、なんと一日坊主に成り果てましたが、今度は上手くいきそうです。



アレ、不思議。動画投稿の時にどんなコメントをつけるか頭を悩ませている状況が変わっていない気もしないこともない。アレ……?


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?