そういえば想像力(創造力)がなくて困ったなという話(発達障害)

〇子供の頃、自由さに困っていた


子供は想像性が高い、というのは本当だろうか?
自分以外を経験したことがないから分からない。
そんな自分は、とても想像力がなくて困った。

具体的にいうと、「図工」「美術」の授業が苦手だった。
・感想を書きましょう
・自由に感じたことを
・自由に

という具合に、「何かあるべき自分の心の中にある抽象的なもの」を「形」にしろとせまられるからである。
とくに何もなかったわけではないが、「自由に」と言われると頭を抱える。そんな子供時代だった。

大人になるにつれ、少しだけごまかすテクニックを身に着けていった。
それは「具体的に、すでに存在するものを、少しだけ変化させる」というもの。

感想を書きましょう
→最初に「感動した」など、自分の立ち位置を決めてから、その理由や過程をつらつら書く。

自由に絵を描きましょう
→自分の好きな物(犬、カレー、じゃがいも、虫、・・・など)を書いて、それにちょっと現実っぽくないものをたす。犬に羽をはやすとか。青いカレーにするとか。

そうすると、なんとか評価が「3」になっていた。
先生には「独創的だねぇ~」と言われた(まあ他に言葉がなかったのだと思う)


〇大人になるにつれ、困りごとが「人間関係」に変化した

社会人になるにつれ、絵を描いたり感想を書くことは減っていった。
変わりに増えたのが人間関係。
「相手の気持ちを考えろ」
「顧客の」
「上司の」
「第三者が見ても分かるように」

とにかく、相手主体で、誰かのニーズを満たすように、
ふるまわなければならない。

これは非常に困った。想像できない。指摘されたことを直すことはできるが、「誰が読んでも分かるようにして」「もっと要点をしぼりこんで」など言われると手がとまってしまう。

そしてそのころ、「発達障害は想像するのが苦手」という話と「発達障害と診断された」ことが起きた。
自分もそうなのかな~と考えている。

定型発達の方は、相手の気持ちを考えれば、想像すればわかるのだろうか?
うらやましいなあー・・・と思う日々である。

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