【MUSICLIFE #2】
最近、ちょっと思い出した事があった。
まだ高校を卒業したばかりの頃。
夜な夜な遊びに行ってた場所で仲良くなった
娘達がいた。
その中の1人に気に入られたのか、次の日から様々な所に現れては無邪気に笑顔で話しかけて来る様になった。
最初はちょっとタイプじゃ無かったし正直少し邪険に扱ってたんだけど、その天真爛漫な無邪気な笑顔に慣れて来ると、なかなか可愛くも思えて来て、いつの間にか彼女のペースに付き合う様になった。
いつだったかな?
まだドリカムの未来予想図なんか全然知らない頃。
バイクで出かけた帰り道。
ヘルメットで5回づつ背中を叩いてはギュッとしがみついて来たっけ。
意味なんか解らないから、バイクを停めてから
『何してたのさ?』
と笑って聞いてみたけど、
『何でもないっ!』って
拗ねた顔していたね。
高校を卒業して俺が働いていた仕事場のすぐ前にあるデパートに就職した頃には、何となく連絡が取れなくなる日が続き、自然に少し距離を感じる様になっていったね。
しばらく顔を見かける事も無くて、自分も忙しい日々を過ごしていたある日。
彼女が不治の病で亡くなったと聞かされた。
毎日こうやって何気なく触っている携帯電話が
もしあの時代にあったなら、
少し違う人生になったかもしれないけど、
それもまた人生かと思うしかないし。
また彼女に会ったらあの時のヘルメットの話をゆっくり聞いてみようと思ったんだ。
梅雨と聞くと思い出す。
少し切ない笑顔の娘の思い出。
今日の1曲
Jeff Buckley / Hallelujah
https://youtu.be/WIF4_Sm-rgQ