見出し画像

アニメ『SK∞ エスケーエイト』の主人公が喜屋武暦だということ

現在放送中のTVアニメ「SK∞ エスケーエイト」の7話が放送されました!

▲SK∞の概要をざっくり説明したnoteはこちら

上記noteは4話放送直後くらいに書いているんですが、21日経った現在もわたしの生活はSK∞に握られています。一生dアニメストアでSK∞を観ています。

SK∞に夢中になっている理由として「これから起こるであろうしんどいこと」という項目を挙げたんですが、ついに本編7話でそれが巻き起こってしまいました。

サブタイトルが、「つりあわねーんだよ」ですよ。お祭り騒ぎ6話のあとに放送された次回予告の段階からもうすでに不穏な雰囲気しかなかったです。

1週間メンタルの準備運動をして7話に臨んだわけですが、わかっちゃいましたがめちゃくちゃしんどかったです。

この「くるだろう」が多分絶対来るので、めちゃくちゃきつい展開ではあるんですけどそれが死ぬほど楽しみなんですよね……!
だってだって、ぜっっっっったい、えもい…………!!!(泣)

4話鑑賞後時点のnoteでこんなこと言ってますが、全然こんな「えもい…………!!!(泣)」とかではおさまらなかったです。なめとるんか。

想像以上に、完膚なきまでに暦とランガの仲はこじれ、ここからもとの関係に戻ることは不可能。完全に新しい関係性を模索するような展開になってしまいました;;

きっと、すべての視聴者が暦とランガに対して「一生一緒にいてくれや……」と思っているし、SK∞はハッピーエンドだと信じているのですが、それにしたって、その新たな関係性にたどり着くまでに暦とランガが乗り越えるべき試練がハードすぎて、個人的には見届けるのもつらいです。

暦がランガに放った言葉は確実にランガを傷つけているし、ランガがランガでいることが、今の暦にとっては負担になっています。

さらにつらさを際立たせるのは、ふたりがふたりらしくいるだけで、ここまでこじれてしまったこと。下り坂でスケートがカラカラ滑っていくみたいに、なんの違和感もなくこの状態になっているのが、説得力があり、ここまできてしまったことは必然的だと思わせます。


今回の7話を観て、あらためて、SK∞の主人公がただスケートボードを好きでやっている「喜屋武暦」であることがサイコーだなと思いました。

自分の大好きなものを人に勧めて、それを一緒に楽しむ喜びってとてつもないんですよね。

同時に、それを好きであればあるほど、「それ」を一番理解している、実力があるのは自分でなければ、プライドが傷つく。自分が「上」にいるという状態が、精神安定には必須だと思います。

ずっとひとりでスケートをやっていた暦くんは、ともにスケートを楽しめるランガと出会えたこと、本当に嬉しかったと思います。

しかし、ランガはスケートを教えてくれた暦の実力をひょいっと超えてしまいました。

レキくん、光属性すぎて薄暗い感情を抱くかどうかわからんけど。でも、突如現れた才能の塊ボーイにずっと陽でいるより、ちょっと嫉妬したり、対抗心燃やすくらいが、思春期の男の子として説得力があるというか。

4話視聴後はこんな感じで書いてましたが、嫉妬、対抗心というより…焦り…みたいな感情のほうが合っているかもしれないと思いました。

これって、すごく身近なしんどい感情だと思います。焦りももちろんなんですけど、大好きな友達やきょうだいに対して暗い感情を抱いてしまうこと自体、罪悪感でいっぱいだし、ぜんぜんかっこよくない自分が露呈してしまうし…

主人公の暦くんがそれに向き合わなければならなくなってしまったのが、物語の感情移入度をめちゃくちゃ上げてくれていると思います。

暦くんのつらさに、自分の過去に経験したしんどい記憶をかさねて、SK∞に対する感情の量が増えて、もっともっと、SK∞がじぶんにとってかけがえのない作品になっていく……

わたしがめちゃくちゃハマったアニメといえば「ユーリオンアイス」なんですが、あれは物語の後半でようやく主人公勝生勇利の正体がわかる「信用できない主人公」の代名詞みたいな作品で、ヴィクトルと一緒に視聴者が勝生勇利に一緒に振り回されていました。勝生勇利に感情移入はあんまりしてなかった記憶があります。

「天才に打ちのめされてしまう凡人(暦くんは凡人じゃない!とわたしの暦モンペの人格が叫んでいますが、便宜上…)」の構図を、あますとこなく調理し尽くす、SK∞。おそるべし。


大好きなスケートも、友人も失いかけている暦くんが、これからどうやって新しい一歩を踏み出していくべきか……

まず、どういう段階を追って次のステージに向かうのか検討ついていません。学校ではランガくんとニコイチだったから間を取り持つ子なんていないだろうし、暦はS界隈から距離おいてどんどん孤独になっていくだろうし…そもそも、第1子特有の「誰かに頼るのヘタクソ」が発動不可避です。

いちばんの希望としては、ジョーにパパポジションとして発破をかけてあげてほしいんですが、実際そこまで干渉するかな?という気もしています。そこまで学生組への踏み込み方がいまいちつかめない。

それか、MIYAくんが暦くんに説教するか。「いなくならないんじゃなかったの??!??!うそつき!!!これだからスライムは!!!!」って激おこしてくれ!!MIYAくん!!!(これが確率的には一番高い気がしてきた)

このまま、手の届かないランガくんに手を伸ばしつづけるのか…というと、やっぱりそれはつらすぎるんじゃないかと思ってしまいます。「恵まれたバックボーン」に匹敵する必殺技を、暦くんは持ち合わせていないし、そんなご都合展開をSK∞をするとは思えない。

となると、暦くんがスケートへのアプローチを変えていくのが一番自然…なのかなあ…

スケートもランガくんも失うことなく、己の幸せを見つけ、試練を乗り越えていく暦くんを、あと5話、しかと見届けようと思います。

あと5話……う〜……おわるのさびしい

【おまけ】

イメソンで挙げている方がいて泣きながら聴いたアカシアを添えておきます


この記事が参加している募集

ここまで読んでくださり、本当にありがとうございます! シェアやコメントも大歓迎です。めっちゃみてますー!サポートなんて、ほんとめちゃくちゃめちゃくちゃに嬉しいです。飛びます。