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#18 新プロジェクトの立ち上げ

合同会社を設立してまもなく一年になる。
この間、特許取得に挑戦してみたり、教育のことをあれこれ論じてみたり、コミュニティについて考えてみたり・・・

このページに訪れた方の中には、「この人は一体何をやりたいのだろう」と思った人もいるだろう。

実はこれらは相互に無関係な仕事ではない。もちろんどれもそれぞれに始めたきっかけはばらばらなのだが、これから事業としてこれらをより合わせて一つの縄を編んでみようと考えている。

それは、閉校になった学校の跡地を活用して、老若男女を問わず人が自然の中で生長できる場所を創るという仕事だ。これからの日本社会にとってすごく大きな課題ものだか、現在のところ日本国内には、この仕事を専門とする実業家も研究者もは一人もいない。

自分はこれまで、多くの自治体で学校再編の仕事に携わってきた。委員や委員長としてかかほわった静岡県内の市町でも10あまりにのぼる。現在もいくつかの自治体でこの仕事をしている。

子どもの成長や教育のことを考えれば、極端に少ない人数で教育活動を行わなければならないというのは、メリットもあるがデメリットも大きい。学校規模が小さくなり、小学校では100人を下回りはじめると、多くの保護者は交友関係に心配を抱えはじめる。可能なら小学校入学前に引っ越しを考えはじめる保護者もいる。

自治体の立場からすると、特に複式解消の加配教員を配置したり、校舎の建て替えが生じたりすると学校の維持費が重くのしかかる。

だから学校の統合をやむを得ないところがある。自分の仕事に後悔はしていない。けれども一方で、そのようにして、町の地方部から中心部へと、人の居住地が移動して、地方に活気がうしなわれていくのは本当に忍びない。そうした地域にこそ、人々の繋がりや学校に対する思いも強く、古き良き日本の地域文化が残っていることが多いからだ。

ならば自分にできることをやってみよう、というのが合同会社テラファイルを立ち上げた一番大きな動機だ。

現在第一の拠点として考えているのは、富士市の大淵という地域だ。大淵第二小学校第二小学校が今年度までで閉校することになった。こんなサイトもつくられて、地域の方々もこれから地域を考えようとしている。

もちろん一つの学校の活用となると、人的にも経済的にも一人だけの力ではどうしようもない。だから何法人化が集まって共同で学校跡地を運用するための法人を立ち上げようと考えた。現在4つの法人でチームを作っている。

プロジェクトを公表しなかったのは、これまで一度も地域の住民と公に話をする機会がなかったからだ(ゴメンナサイ)。自分たちの知らないところで、活用の話が進んでいたとしたら、コミュニティに住んでいる方々から不信感を抱かれても仕方ない。

過日、富士市の教育委員会の主催で、地域の方々とはじめての話し合いがあり自分たちの考えを伝えてみた。これからは積極的に発信する時期だ。
今後地域では、我々以外も含むいくつかの団体と話し合って、どの団体とその先の話に進むかを検討することになるだろう。

来年にはプロジェクトの進捗を報告していきたい。