見出し画像

#3 最初の試作品

実はしばらく前にアウトドアで使えるコンロをレンガでつくってみたことがある。
もう10年も前のことだ。

構造はシンプル下の穴の中に薪をくべると上の燃焼部から火が出てきて調理ができるという仕組みだ。燃焼部の後ろには小さな煙突がついていて、煙はそこから逃がせる。

真ん中の穴の周りのレンガは取り外しができるようになっていて、火口の大きさは調整できる。
見た目も悪くはない(と自分では勝手に思っている)

これで焼き肉を焼いたりチャーハンを炒めたりしてみた。
一応料理はできる。けれどもしょっちゅう使う気にはならなかった。

というのも、薪の火というのは、案外火力が強くはないのだ。
たきつけるのに時間がかかる上、実際に料理のグレードがアップするわけではない。
違うのは雰囲気くらいだ。実用的にはカセットコンロの方がよほど早くて便利だ。
ということで数回使った後には単なるオブジェと化してしまう運命となった。