#19 棚ぼたの発見
前回紹介した↑のらせん状のシステムを実験してみた。結果はあまり芳しくはない。気化冷却によって確かに冷えるのだが、外気温に対して3~4℃程度だ。
もっとスピーディに最適解を探れるよう、
アルミニウムのダクトにパーライトを詰めて比較実験が出来るように工夫してみた。
右端についているのは、トイレ用のファン。
条件を変えていろいろ試してみる。ほかのものを加えたり、水分量を変えたり、または風量を調節したりして試してみた。いろいろやってみたが、期待したような結果は出ない。
色々やってみた中、ふとしたきっかけであるダクトの温度がグッと下がったのだ。
そのダクトにはパーライトが20センチ程度しか入っていなかったのだ。
パーライトの厚みを減らすと温度は効果的に下がる・・・その原因はきっとこうだ。
ぬれたパーライトの間を空気が抜けると、その間に空気は湿気を帯びる。
空気が湿気を帯びてしまうと当然ながら冷却力は落ちる。
だから気化冷却させつつも空気が湿気を帯びないような工夫が不可欠なのだ。
ではどうしたらこの要件を満たすことができるのか・・・?
(次回に続く)