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#21 熱の新幹線

もう一つ問題がある。パーライトを充填した中にダクトを通した場合、通気した空気によって、ダクト近辺のパーライトが暖められてしまうことだ。

というのもパーライトは断熱材に使われるくらい断熱性能が高く、パーラライトを混ぜて固めた軽量コンクリートの場合0.25W/mkしかない。
水の熱伝導率にしても0.6W/m Kくらいだ

それに対して金属は文字通り桁が違う
一番熱伝導率が高い銅は370W/m Kくらい。ダクトW/m Kに使われているアルミニウムで200W/m Kくらい、熱伝導率が低いステンレスでも、16.0W/mkとされている。

この問題は比較的簡単に解決できた。100円ショップで売っているステンレスたわしを広げてパーライトと混ぜるのだ。

ステンレスは比較的熱伝導率が低いがそれステンレスそれでも、15.0W/mkくらいだ。パーライトの倍である。
この差は人間の徒歩時速4kmと新幹線の速度時速240kmに相当する。

(次回に続く)