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Ⅵ-#5 シートの全体構成

1.簿記の発想と学校

前回までで、簿記の発想を取り入れて、学校の教育活動を考える際には、費用対効果の視点だけでなく、それによって「学校の教育原資がどのように変化していくかを考える必要がある」ということを述べました。

これをワークシートのかたちで再整理したのが、次にあげるプログラムバランスシートです。
このシートでは簿記の発想にヒントを得て、学校の教育原資の変化をとらえられるようにしたものです。学校の教育資源や活動は質的に多様であるので、簿記のように数字で把握することはできませんが、それでも活動と資源の循環関係を把握していくことは可能です。

2.プログラム・バランスシートの構成

プログラム・バランスシートはプログラムを導入したり、変化させたリしたときに活用できるもので、次のように「1.実施コスト」「2.成果見通し」「3.発展性」「拡大動機」の各領域で構成されています

プログラム・バランスシートは使いやすいよう右回りにしています。それぞれの領域と簿記で使う対応関係でとらえると次のようになります。

理屈ばかりでもこんがらがるので次回以降具体例を使って、説明していきます。