Ⅱ-#5 シートの作成方法(2)
課題対応マップの作成方法(2)
前回までで一例として下のように学校を取り巻く課題状況を俯瞰するようにマッピングをしてみました。
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このようにしてみとめてみると学校全体にどんな問題があるかをざっと見渡すことができます。学校には大小さまざまな課題が、これらに一つ一つ対応していたら組織は疲弊してしまいますし対処療法的になってしまいます。
そこで、今回はこれを使用してどのように戦略の核を形成していくかについて考えてみます。
まず、カギとなるのが、右側にあげられた、これから対応の必要が想定される課題です。
これらを配置してみると例えば次の図のようになります。
「小中一貫教育の導入」はある程度リーダー層や管理職も含めないと動けない全校にかかわる実践です。
また「キャリア教育の刷新」は、もう少し若手の研究部を中心に組織化した方が効果的であるかもしれません。
そしてこの「小中一貫教育の導入」と「キャリア教育の刷新」は強く関連しそうです。
コミュニティ・スクールについては地域を中心に組織化たほうがいい場合も多いでしょう。
このようにまとめてみると、新たな対応施策を中心に戦略の核とすべきポイントが見えてきます。
例えば次のように一つは小中一貫教育とキャリア教育を関連づけてカリキュラムの核としていくことです。もう一つは地域の力を借りて学校がもっと教育活動に専念できる環境を整備していくことです。
次回はこれらをどのようにして学校改善の流れに乗せていけるかについて考えます。