ふせんで整理する「手帳会議」
年々早まる手帳シーズンに先駆け、今回は「手帳会議」についてお話しします。
手帳会議とは
「手帳会議」は、手帳好きの間で広まった言葉です。
具体的には来年使う手帳の候補を挙げたり、現在の手帳の使い方を見直したりします。
各SNS(特にInstagram)やYouTubeで検索すると、その様子を投稿している手帳ユーザーの方が沢山います。
なぜ手帳会議をするのか
人によってさまざまですが、おおよそ以下の理由です。
アナログ・デジタル問わず、せっかくなら手帳やツールを使いこなしたいもの。
いずれにおいても、しっくりくる手帳(ツール)と使い方を導き出すのが目的といえます。
この記事では、
「何のために手帳を使うのか」
「そのために何を書くのか」
を軸に据え、実例を交えて手帳会議の方法を紹介します。
ふたつに分けて説明をしています。お好きなものをご覧ください。
以下、手帳に限って説明しますが、デジタルツールを取り入れる際も同様に行ってみてください。
方法① 使う手帳や書く項目がある程度決まっている場合
1.今使っている手帳と現状を書き出す
今使っている(あまり使わなくなったものも含む)手帳と、現状の用途と課題をそれぞれ書き出します。
すぐに変えない場合は、暫定的な使い方も書いておくと見直しができるのでリバウンドしにくくなります。
画像では手帳の表紙をイラストで描いていますが、文字や写真を貼ったものでも構いません。
2.今後使う手帳と使う目的(方向性)を書き出す
これから使いたい手帳と、おおまかな用途を書き出します。
現状を踏まえて、今後どのような使い方をしたいか方向性を定めると、課題を糧にして使い方を考え直せます。
複数の手帳を使う場合は、手帳ごとにざっくりとした目的や使う頻度を考えておきます。
3.今書いている・追加したい項目をふせんに書き出す
現在手帳に書いている項目をひとつずつふせんに書きます。
加えて、今後追加したい項目があれば書いておきます。
各項目は4~5で振り分けるので、適当な紙などに仮置きします。
なぜふせんを使うのかというと、試行錯誤がしやすいためです。
もちろん各項目をノートなどに羅列し、それを参考に写し書きしても構いません。
ですが、ふせんは一度書けば自由自在に移動・貼り直しができます。
パソコンのカット&ペーストをアナログで行うと捉えると、メリットを実感できるはずです。
4.書かなくていい・別の管理方法を取る項目を除外する
3の項目から、書く必要がない・候補の手帳以外で管理するものを除外します。
必要であれば除外理由も書いておきます。
自分にとってあまり重要でない・負担になる項目が見えてくるかもしれません。
5.それぞれの手帳に書く項目を振り分ける
なるべく大きめ(見開きA4以上を推奨)のノートやコピー用紙を用意し、候補の手帳の各スペースを作ります。
各手帳のスペースに3のふせんを振り分け、できればどのページに書くかもメモしておきます。
スケジュールは月間ページ、その日の気分は年間ページというように、どのフォーマットが必要かを把握するためです。
6.新たに買い足すものをリストアップする
5を参考に、必要なものをリストアップします。
5の段階でどれにも当てはまらない項目が出てきた場合も、追加したい手帳を書いておきます。
このように、いざ当てはめようとすると必要がなかったり、合うものがなかったりと、想定外の項目が出てくるケースもあります。
その際臨機応変に考え直しやすいのも、ふせんのメリットです。
方法② 手帳が決まっていない・あまり手帳に慣れていない場合
1.必要・書きたい項目を書き出す
手帳で管理したいことや、暮らしに活かしたい項目を挙げます。
2.書きたい項目に適したフォーマットをざっくり決める
ざっくりで構わないので、項目ごとにどんなフォーマットに書きたいかを決めます。
フォーマットまで考慮しておくと、手帳選びの段階で必要なページが備わったものを見つけやすくなります。
3.必要なフォーマット(デジタルの場合は機能)をまとめる
どのようなフォーマットの手帳が必要か整理して、まとめます。
持ち歩くor家で書くによって、使いやすいサイズも変わります。
書く場所も想定して、サイズの見当をつけておくとより合うものが絞られます。
4.候補となる手帳やツールを調べる
各メーカー・通販サイトなどで候補となる商品を調べてリストアップします。
店頭で現物を見るのが1番ですが、現在は外出を控えている方も少なくないと思います。
現在はネット画像だけでなく、手帳のレビュー動画も数多く上がっています。
動画は質感が比較的分かりやすいので、気になる手帳はYouTubeで検索してみるのがおすすめです。
もうひとつふせんを使うメリットは、新しい手帳に書きたい項目をそのまま貼れることです。
各フォーマットの空きスペースや巻末のメモページなど、確認しやすい場所に「この項目は○○に書く」と明記しておくのです。
変更や除外する場合も楽です。
おわりに…手段と目的が揃えば、手帳との付き合いが長続きする
今回は手帳会議の実例と、ふせんを使うメリットをお話ししました。
「この手帳を使いたい!」というのも目的として十分ですが、「何のために使うのか」が抜け落ちていると、使っているうちに路頭に迷う確率は高くなります。
手帳やツール優先で使い始めるのは「行き先は決まっていないけど飛行機に乗りたい」ようなものです。
手段が先立っても、併せて「沖縄に行ってリゾート気分を味わいたい」といった風に目的が揃えば、方向性はおのずと定まるはずです。
目的は十人十色です。
「手帳を何に活用できたら暮らしがより良くなる・楽しくなる」かを、ひとつでもいいのでぜひ考えてみてください。
その際、今回ご紹介した方法が参考になれば幸いです。
今後も「暮らしを照らす やさしい手帳の使い方」を予定しています。
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