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植田総裁ハト派。PCEデフレーター予想上振、ドル円136.56円まで急騰。

【4/28相場概況】

東京時間、ドル円は133.96円で始まると、日銀は大規模緩和政策の継続を決定。声明では「金融政策運営について1年から1年半程度の時間かけ多角的にレビュー」などの見解が示された。日銀の政策修正は暫くないとの思惑が先行し、一時135.24円まで値を上げた。欧州時間、植田日銀総裁は、政策の引き締めが遅れて2%を超えるインフレ率が持続するリスクより、拙速な引き締めで2%の物価安定目標を実現できなくなるリスクの方が大きいと指摘し、粘り強く金融緩和を継続していくと発言すると、全面円安が先行。NY時間、3月米個人消費支出(PCE)デフレーター・1-3月期米雇用コスト指数が予想を上振れると、ドル円は136.56円と3/10以来の高値を更新。

【5/1相場観】

日銀金融政策決定会合を消化し、植田日銀総裁は総じてハト派姿勢を強めた。米経済指標が予想を上振れた事もあり、ドル円は3/10以来の高値を更新。一部で日銀金融政策決定会合でのサプライズを期待していた海外勢も買い転換という流れとなった。5/3のFOMCがメインイベントではあるが、本日の米4月ISM製造業景況指数・明日の3月雇用動態調査(JOLTS)求人件数など、重要指標があり、ボラが高まるので警戒したい。
 
日足一目均衡表でみると、雲をきれいに上抜け、「三役好転」(強い買いシグナル発生中)。
200日単純移動平均線(SMA)が136.97円となっており、ここらが分岐点とみる。しかし、流れ的には、151.94円-127.21円の50%(139.54円)・127.21円-137.91円-139.63円の上値拡張100.0%(140.33円)を狙ってもおかしくない。ただ、5/3に雲のネジレ(変化日)があるのでFOMCの発表後は流れが変わる可能性もあるので気を付けたい。

 
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前回分はこちら

20230501執筆 FXエバンジェリスト遠藤寿保

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