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ドル円続伸、先週末の米雇用統計前まで買い戻される。


【11/7相場概況】

東京時間、ドル円は本邦実需の買いが断続的に観測され150.33円まで上昇。欧州時間、9月独鉱工業生産が市場予想を大幅に下振れると、「欧州通貨売り・米ドル買い」の流れになり、ドル円は150.69円まで上昇。NY時間、米10年債利回りが低下すると、ドル円は150.31円まで下押しとなった。

【11/8相場観】

ドイツの経済指標が弱い数値となり、ユーロが軟調。米経済が堅調なので消去法でドル独歩高という流れのようだ。ドル円は、先週末の低調米雇用統計による下落前の水準まで回復。今週は、来週の米CPI(11/14)を控え小動きと予測していたが、予測以上にドル円の買い意欲が強い。ただ、150円オーバーの水準では、政府・日銀による円買い介入警戒感もあり、今週151円突破となるには、もうひと材料ほしいところである。
 
日足一目均衡表では、昨日、遅行線が26期間前チャートと接近し注目と解説したが、昨日の上昇で、きれいに上抜け「好転」。しかし、本日時点で転換線と基準線が急接近となっている。これは、日柄によるもので、転換線が9期間の(高値+安値)÷2で、基準線が26期間の(高値+安値)÷2で構成されており、9期間と26期間の高値・安値が近しく、約1か月同水準での動きだったという事になる。ドル円は、現在の高水準で一定期間同水準が続いている事を考えると、どちらかに大きくぶれる確率が高いのではないかと予測する。

昨日と同じく、上値目途をフィボナッチエクスパンション(拡張)で計測更新。第一目標は昨年10月の高値151.94円で、第二目標は152.67円(Bの100%)・第三目標が154.57円(Cの100%)。

情報・目標値段など、随時X(旧Twitter)で公開。
前回分はこちら
20231108執筆 FXエバンジェリスト遠藤寿保

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