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JOLTS予想上振れ、FOMC議事要旨がタカ派となりドル円は132円台後半へ。

【1/4相場概況】


東京時間、本邦実需の買い観測で131.40円まで上昇となるが、高値で本邦実需の売り観測で失速すると時間外の米10年債利回りの低下を受け、130.58円まで下落。欧州時間、一時129.92円まで売り込まれたが中国経済活動の正常化期待・ユーロ圏のインフレ鈍化を受け、欧州株相場が大幅上昇となると、リスクオンの円売りが先行。NY時間、12月米ISM製造業景気指数は48.4と予想の48.5下振れたが、11月の雇用動態調査(JOLTS)求人件数が1045.8万件と
予想の1005.0万件を上振れると、ドル円は132円台を回復。ロンドンフィキシングでのドル買い観測などもあり買いが先行。FOMC議事要旨では「インフレリスクを重要なファクターとして認識」「利上げ減速によって、引き締め姿勢が緩んだとみられることを警戒」「引き続き、FF金利の継続的な引き上げが適切」との見解が示されたこともドル買いを促し、4時過ぎに132.71円まで上昇。

【1/5相場観】


欧州時間に入り直ぐに130円割れとなったが、欧州株上昇によるリスクオンの円売りと、ロンドンフィキシングでの買い観測。そしてダメ押しがFOMC議事要旨のタカ派的内容。年明け確りとした動きとなった。

1/3の安値129.50円を目先の安値として、フィボナッチリトレースメントで反転目途を計測すると23.6%(134.79)・38.2%(138.07)・50.0%(140.72)となっており、132円台では、反転とは言えない感じがする。連続陽線で135円台を一気に上抜けなければ、この売り圧力を突破できないのではないか。

※上下の目標値はTwitterで随時配信

20230105 執筆 FXエバンジェリスト遠藤寿保

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