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米地銀の経営問題を嫌気し、ドル円は133.01円まで下落。

【4/26相場概況】

東京時間、ドル円は、133.73円で始まると、一時133.90円まで上昇となるが、日経平均の下落やクロス円の下落を受け133.44円まで失速。欧州時間、ドル円は、対欧州通貨でのドル売りや株安を受け133円台前半で上値が重く小動き。NY時間、米10年債利回りの上昇を受け、ドル円は133.94円まで上昇。その後、「米政府は米地銀ファースト・リパブリック・バンク(FRC)の救済について、現時点では消極的」とのニュースを受け、米金融システム不安再燃。米10年債利回りの低下とともにドル円は133.01円まで下落。その後、米10年債利回りが上昇すると、ドル円は買戻しが入り133.88円まで上昇となるが、「FRCはFRB貸出へのアクセスを制限される可能性」との一部ニュースが出ると、NYダウ平均が急落となり、ドル円は133円台半ばまで押し戻された。

【4/27相場観】

米地銀の金融不安は気になるところだが、昨日の下げは調整の範囲とみる。今日明日の日銀金政策決定会合だが、金融政策継続との見方が強いが、こればかりは結果が出るまで神経質な動きとなりそう。週末の発表が終わると、5/3のFOMCに焦点が移る。こちらも利上げ見込みとなるが、米国の利上げの最終到達との見方が強まれば、その後の急落には警戒したい。
 
日足一目均衡表でみると、雲上限近辺で推移しているが、本日時点雲上限が134.41円となっており、「三役好転」。転換線が雲を上抜けており、上昇基調とみる。
昨日の安値133.01円は、129.63円-135.13円に対する押し38.2%(133.02円)レベルで下げ止まったとみる。日銀金融政策決定会合でネガティブサプライズが出なければ、来週のFOMCまでは、買い方針。

 
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20230427執筆 FXエバンジェリスト遠藤寿保

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