低調米雇用統計受け、米10年債利回り低下・ドル円149円台へ下落。
【11/3相場概況】
東京時間、日本の祝日という事もありドル円は150円台前半から半ばで小動き。欧州時間、米国雇用統計を控えドル円は150円台前半で小動き。NY時間、10月米雇用統計ではNFP(非農業部門雇用者数)が前月比15.0万人増と予想の18.0万増を下回り、失業率が3.9%と予想の3.8%より弱い内容となった。市場では「FRBによる利上げサイクルが終了」との観測が広がり、米10年債利回り低下とともにドル売りが先行。その後、10月米ISM非製造業景況指数が予想を下振れると、ドル円は149.18円まで下落。
【11/6相場観】
米国雇用統計では、NFPが予想を下振れ、米労働市場の過熱感後退から、「米国の利上げサイクルが終了」との観測が広まった。CMEの「フェドウオッチ」では、来年2024年のFOMCによる利下げ開始時期の見通しが7月から5月に前倒しとなったようだが、個人的には懐疑的である。今週は大きく注目される経済イベントがないので、ドル円は149円台中心の小動きと予想する。
日足一目均衡表では、遅行線が26期間前チャートとクロスし逆転となったことで「三役好転」が解消。遅行線が10/3の高値150.16円の壁を通過するまでは、「三役好転」回復は難しそうなので、今週前半は揉みあいと予測する。
低調米雇用統計で下落となったので、下落目途をフィボナッチリトレースメントで計測。現時点は、まだ調整局面の範囲内でC=144.43-151.72における38.2%(148.93)・50.0%(148.07)・61.8%(147.21)レベルに挑戦するかに注目。
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20231106執筆 FXエバンジェリスト遠藤寿保
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