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植田日銀総裁インタビュー受け大規模金融緩和政策修正観測高まる。
【9/11相場概況】
ドル円は、先週末読売新聞に掲載の植田日銀総裁単独インタビューで、植田日銀総裁が「マイナス金利政策の解除を含めいろいろなオプション(選択肢)がある」等の発言を受け、大規模金融緩和政策の修正観測で、週明け窓を下に開け146.64円まで下落。その後、本邦実需の買い観測で147.27円まで反発。その後、本邦長期金利が急騰すると売りが先行。欧州時間、本邦金利の先高観の強まりを背景に円買いが進み、ドル円は145.89円まで下落。しかし、その後は急激に買戻しが入りドル円は146.98円まで上昇。NY時間、9/13の米消費者物価指数(CPI)や9/14の8月米卸売物価指数(PPI)・8月米小売売上高などの重要経済指標を控え、ドル円は146円台半ばで小動き。
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【9/12相場観】
植田総裁のインタビュー記事での下に窓開けスタートとなったが、145円台からの急激な買い戻しには驚いた。本邦長期金利の急騰など、植田日銀総裁のインタビュー記事の影響は大きかった。いずれは、マイナス金利解除を行うのだろうが、時期はまだ先と考えると、このインタビューは目先の円安に釘を刺す目的だったのかもしれない。
いよいよ明日米国CPIの発表だが、CPIが前月比予想0.6%で前回0.2%・前年同月比予想3.6%で前回3.2%と強め。CPIコア指数が前月比予想0.2%で前回0.2%・前年同月比予想4.3%で前回4.7%と弱め。結果次第で大きな変動が予想されるので、発表前のフライングには注意。
日足一目均衡表では、「三役好転」継続で上昇トレンド中。基準線が上昇し、少しではあるが転換線に接近。やはり気になるのが、雲のネジレである。今回週足の雲のネジレ時期と被るので警戒したい。
フィボナッチで下落目途計測を更新。昨日の安値145.89円は、144.43円-147.87円の上昇に対する押し50%(146.15円)を割り込み61.8%(145.75円)手前のレベルで一旦止まった感じである。仮に下落となった場合、6/30の高値145.07円と9/1の安値144.43円のレンジがサポートされるかがポイントとなりそう。
情報・目標値段など、随時X(旧Twitter)で公開。
前回分はこちら
20230912執筆 FXエバンジェリスト遠藤寿保
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