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ドル円、日銀会合控える中、米10年債利回り上昇で堅調。


【12/18相場概況】

東京時間、ドル円は、本邦実需の買い観測で一時142.46円まで上昇となるが、日経平均の軟調を受け142.06円まで失速。欧州時間、日銀の金融政策決定会合を控え神経質な動きの中、欧州通貨のクロス円上昇を受けドル円は堅調。NY時間、米10年債利回りが3.96%台まで上昇すると、ドル円は143.15円まで上昇。

【12/19相場観】

昨日は目新しい材料はなく、米長期金利の動向に反応。本日は日銀金融政策決定会合の結果が発表されるが、金融政策変更(マイナス金利解除)の議論が言及されていれば、ドル円は大きく下落する可能性がある。しかし、「忍耐強く量的緩和を継続する」となれば、ドル円は買戻しが先行することになる。発表はAM11時頃で、植田日銀総裁記者会見は15:30の予定。乱高下も予想されるため、方向性を見極めてから流れに乗るのが得策かもしれない。
 
日足一目均衡表では、「三役逆転」点灯中。転換線と基準線が下降で乖離が若干拡大。下落基調継続。現在200SMA(単純移動平均線)前後で揉みあい。ここで、12/14の安値140.94円を狙う動きが先行した場合、一段安に警戒。

ドル円下値目途をフィボナッチで計測。下値の目標が①140.21(C61.8%)・②139.55(A50.0%)となる。この下に強力サポートゾーン(3/8高値137.91・7/14安値137.23・A61.8%の136.64)があり、かなり強固と思われるが、急落時の下落目途として認識しておいてほしい。

日銀が量的緩和継続となった場合の反発目途を計測。151.90円から140.94円の戻り(フィボナッチ・リトレースメント)が、23.6%(143.52)・38.2%(145.12)・50.0%(146.42)。上値拡張(フィボナッチ・エクスパンション)での重複ラインが146円台にあることから、買いに勢いがつけば146円台回復の可能性がありそう。

※チャート・表などは筆者作成
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20231219執筆 FXエバンジェリスト遠藤寿保

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