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米債務上限問題が合意となり、議会採決待ち。

【5/29相場概況】

東京時間、ドル円は140.57円で始まると、週末に米債務上限問題の協議が基本合意に至ったことを受け、朝方からリスク・オンの流れとなり140.91円まで上昇。その後、本邦実需の売り観測や、反発して始まった日経平均が上げ幅を縮小させると、ドル円は140.30円前後に失速。欧州時間、ドル円は方向感なく140円半ば中心に小動き。NY時間、メモリアルデーで米国が休場の中、ドル円はポジション調整で140.11円まで下落。その後は買戻しが入り140.42円でクローズをむかえた。

【5/30相場観】

週末の米債務上限問題に関し基本合意とのニュースで、週明け大きく窓を開け上昇かと予想していたが、それ程でもなかった。議会採決が5/30午後3時(日本時間31日午前4時)から米連邦議会の下院規則委員会で協議が行われ、明日31日に米下院での採決が予定。難航も予想されるとのことである。もし、採決が遅れると、一時的なデフォルトとなり、格付けが下がることで、米株は下落となる。ドル円の反応は予想が難しい展開である。
 
テクニカル的に、日足一目均衡表では「三役好転」継続で6/2に雲のネジレ。フィボナッチで上値拡張を計測(127.21-137.91-139.63)すると、100%が140.33円となっており、達成感が出てもおかしくない。しかし、140円台をキープするのであれば、151.94-127.21に対する61.8%の142.29円を目指す展開になるのではないかと予測する。

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20230530執筆 FXエバンジェリスト遠藤寿保

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