ドル円4日続伸、パウエルFRB議長タカ派発言受け151.38円。
【11/9相場概況】
東京時間、ドル円は日経平均の上昇を手掛かりに、前日高値151.06円を超えて151.09円まで上昇。欧州時間、ドル円は、政府・日銀による介入警戒感から150.76円まで下落となるが、押し目買いなどで150.90円台まで持ち直した。NY時間、米30年債入札が不調に終わり、入札後には米10年債利回りが4.65%手前まで上昇幅を拡大。また、パウエルFRB議長が「金融政策がインフレ目標達成のための十分なスタンスに到達したと確信を持てない」「さらなる引き締めが適切になれば躊躇しない」などとタカ派的発言を受け、ドル円は151.38円まで上昇。
【11/10相場観】
昨日のパウエルFRB議長タカ派発言でドル円は151.38円と続伸。政府・日銀による円買い介入警戒感はあるもののドル円上昇の勢いは止まらない。本日は米国がベテランズデイで連休となる。流動性の低下による突発的な動きには警戒。
日足一目均衡表では、「三役好転」継続。細かい点ではあるが、転換線が10/31から11/9まで150.26と横ばいだったが、昨日の上昇で11/10現在150.35と8日ぶりに上昇。基準線は変わらずで、若干差が広がった。微妙な数字の変化ではあるが、上げの兆しと予測する。
ドル円を短期的にフィボナッチで計測。FOMC・米雇用統計による下げ(151.72円-149.18円)を一気に戻ろうとしている。起点となる148.80円-151.72円-149.18円からの上昇拡張をフィボナッチエクスパンションで計測すると、61.8%(150.98円)レベルを突破しており、100%(152.10円)が上値の目標となりそうだ。大台である152円前後には、オプションの攻防による売り買いやストップオーダーが多数観測されているので、乱高下には気をつけたい。
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20231110執筆 FXエバンジェリスト遠藤寿保
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