見出し画像

FOMCを受け、米利下げ観測からドル円一時140円台まで下落。


【12/14相場概況】

東京時間、前日のFOMCを受けて、米利下げ観測が高まりドル売りが先行。本邦20年物国債の入札が不調となり、本邦長期金利が上昇したこともありドル円は140.94円まで急落。その後141円台に買い戻されるが上値が重い。欧州時間、ドル円は142.17円まで上昇となるが、その後は141円台で揉みあい。NY時間、11月米小売売上高や前週分の米新規失業保険申請件数が予想より強い内容となると、ドル円は142.28円まで上昇となるが、米10年債利回りの低下を受け失速。

【12/15相場観】

FOMCによる米利下げ観測で140円台まで売り込まれたドル円だが、一旦下げ止まりを見せている。あとは、週明けの日銀金融政策決定会合(12/18-19)待ちといった状況である。日銀が今後の金融政策に関しマイナス金利解除やYCC撤廃に関して言及がなかった場合は、ドル円に買戻しが入ると思われるが、もし金融正常化に言及した場合、ドル円はもう一段安を目指しそうなので、どちらにしても12/19(火)は乱高下が予想される。
 
日足一目均衡表では、「三役逆転」点灯中。昨日の下落で転換線と基準線が下降し、基準線との乖離が拡大。昨日も解説したが、上値の重い展開から下値を探る展開に移行したとみる。12/29-1/2に雲のネジレ(変化日)があるが、年末年始まで波乱が続きそうだ。

ドル円の下値目途をフィボナッチで計測。昨日の安値140.94円はB76.4%(140.69)レベルとなった。下値の第一目標が①139.55(A50.0%)でこの下に強力なサポートゾーン(3/8高値137.91・7/14安値137.23・A61.8%の136.64)がある。このサポートゾーンはかなり強固と思われるが、12月半ば以降流動性が低下しているので要警戒。

※チャート・表などは筆者作成
情報・目標値段など、随時X(旧Twitter)で公開。
前回分はこちら
20231215執筆 FXエバンジェリスト遠藤寿保

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?