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【ドル円、4時間足の世界】vol_1

こんにちは、FXエバンジェリストの遠藤です。
今までのマーケット解説では
・前日の相場概況→(前日の復習)
・当日の相場観→(マーケット参加者の思惑)
・テクニカル分析→(売買ポイント・変化日のチェック)

という流れで、トレードの準備に必要な要素を発信してきましたが、今月から一歩踏み込んだ発信を追加していこうと思います。そんなに難しい内容のものを発信するつもりはありませんが、私の大好き(得意)な一目均衡表とフィボナッチ分析を4時間足中心に解説していきます。なぜ4時間足かというと、1日に6本のローソク足が発生するので、日足ベースより、売買チャンス発生の可能性が高く、5分足などの短いチャートで発生しやすい「騙し」を軽減できると考えたからです。そして、最終的には、なるべく精度の高いトレードのポイントを配信しようと思います。その前に、まずは、一目均衡表の解説をしたいと思います。

【一目均衡表】

戦後、「一目山人(いちもくさんじん)」氏が「新東転換線」を「一目均衡表」と改名。一目均衡表は、時間論、値幅論、型譜、スパンなどで構成されています。ローソク足と5本の補助線(基準線、転換線、遅行線、先行スパン1、2)を用いて、相場の動きが一目でわかるようなインジケーターとなっており、海外のトレーダーにも「Ichimoku」として愛用されています。「買い方と売り方の均衡が崩れた方向に動く」という考え方に基づき時間的経過から将来の動きを予測するものとされています。各補助線は、抵抗線や支持線になる場合があり、「雲」といわれる抵抗帯が特徴で、雲と価格の位置関係や雲の厚さなどから方向性を探ります。

【一目均衡表 計算式】

各補助線の計算式
転換線: 9期間(高値+安値)÷2
基準線:26期間(高値+安値)÷2
遅行線:26期間後ろに描画
雲:26期間先に描画
先行スパン1 :(転換値+基準値)÷2
先行スパン2 :(直近52期間の最高値+最安値)÷2

【一目均衡表 使い方「三役好転」「三役逆転」】

複雑に見える一目均衡表ですが、見方(分析)としては、5つの補助線が「三役好転」や「三役逆転」になっているかを見てください。条件は下記に記載しておりますが、「三役好転」は強い買いシグナル・「三役逆転」は強い売りシグナルと言われており、トレンド把握するのに有効です。
 
三役好転条件
①転換線>基準線
②遅行線>26期間前ローソク足
③ローソク足>雲
三役逆転条件
①転換線<基準線
②遅行線<26本期間ローソク足
③ローソク足<雲

 
流れの変化は、短い時間軸から発生しますので、最初に長い時間軸をみて長期の流れを確認しながら、短い時間軸を見ることで、トレンドの変化を把握することができます。

【一目均衡表 「雲」の解析】

先行スパン1・2のラインによる先行する帯状のものを「雲」といわれ、売り買いのバランスを意味するといわれています。
「雲」が厚いと、抵抗線・支持線としての効力が高く、逆に「雲」が薄いと、売り買いが拮抗して、ブレイクしやすいと言われています。そして、「雲のネジレ」は変化日とされていて、トレンドが転換しやすいと言われています。

【一目均衡表 使い方の注意点】

一目均衡表では、各補助線がサポート・レジスタンスとなりますが、トレードポイントとしては遅行指標となりますので、長期・中期・短期におけるトレンドを把握するために利用することをお勧めします。

【現在のドル円4時間足一目均衡表】

三役好転中で、買いシグナル発生中となっています。しかし、転換線と基準線が頻繁に交差しているので、ここらへんも売買のポイントになりそうですね。検証していきたいと思います。

次は、4時間足を少し長めで見ていきましょう。ここで、気になったのが「遅行線」です。実態線と完全に乖離している場合は強いトレンドで、交差を繰り返している時は、一定幅のチャネルを形成しているように見えます。こちらもトレードに使えそうなので検証していきます。

次回は、フィボナッチ計測の解説を予定しています。不定期になると思いますが、その後はトレードポイントを検証していきたいと思います。
情報・目標値段など、随時Twitter(https://twitter.com/eva_endo)で公開。
 
20230301 執筆 FXエバンジェリスト遠藤寿保


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