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米雇用統計予想上振、米景気悪化懸念後退からドル円135円台に反発。

【5/5相場概況】

東京時間、ドル円は134.27円で始まると、日本が祝日の中、米アップルの決算を好感し時間外のNYダウ平均先物が堅調となった事などを受け、134円台前半で小確り。欧州時間、ドル円は134円を挟む小動き。NY時間、4月米雇用統計では非農業部門雇用者数が前月比25.3万人増と予想の18.0万人増を上回り、失業率が3.4%と予想の3.6%より改善、平均時給が前月比0.5%/前年比4.4%と予想の前月比0.3%/前年比4.2%を上回り、米景気悪化への過度な警戒が和らぎ全般ドル買いが先行。ドル円は前日の高値134.88円を上抜けて一時135.12円まで上昇。

【5/8相場観】

5/3のFOMCでは、0.25%の利上げ決定。パウエルFRB議長は、利上げサイクルの出口に対する言及があるもタカ派よりな発言。5/4は、米地銀パックウエスト・バンコープやウエスタン・アライアンス・バンコープなど、米中堅金融機関の連鎖的な経営破綻への警戒が高まる中、5/5は米雇用統計は予想を上振れ、ドル円は反発。GW中は激しい動きとなった。
今のところ、「フェドウオッチ」によると6月・7月FOMCでは政策金利据え置きの確率が高いとの予想なので、上値が重い展開が続きそうだ。

 
テクニカル的にみると、5/2に200SMA(単純移動平均線)を上抜けたものの、押し返されており、中期的な上昇トレンドに水を差した感じである。ただ、日足一目均衡表では、「三役好転」を維持しており、下降トレンドではないとみる。5/3の雲のネジレから6/2まで、雲が細く交差しており、売り買いのバランスが拮抗しているので、暫くはレンジ内の動きとみる。
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20230508執筆 FXエバンジェリスト遠藤寿保

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