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日米金融政策発表を消化し、ドル円は方向感なく143円台中心で小動き。


【12/20相場概況】

東京時間、日銀の早期政策修正観測が後退したことを受け、ドル円は買いが先行し、144.09円まで上昇。その後、時間外の米10年債利回りが低下し143.37円まで下落となるが、日経平均の堅調を受け143.70円台まで買い戻された。欧州時間、米10年債利回りが低下すると、ドル円は143.26円まで下落。NY時間、12月米消費者信頼感指数が110.7と予想の104.0を上回るとドル円は143.94円まで上昇となるが、その後、米10年債利回りが低下しドル円は失速。

【12/21相場観】

FOMC日銀金融政策決定会合を消化し、ドル円は動意薄。昨日は米長期金利に反応し上下に小動き。懸念点としては、日銀が金融緩和政策継続となった割に反発が想定より小さかった感じがする事だ。日米金利差などのファンダメンタルから考えると、もう少し上値余地があるように感じるが、テクニカル的には完全に上向きとは判断できない。欧米では来週までクリスマスモードなので、流動性の低下から突発的な動きに警戒したい。
 
日足一目均衡表では、「三役逆転」点灯中。補助線(転換線・基準線・先行スパン1・先行スパン2)に大きな変化はなく下降途中ではあるが、ここ数日の上昇を考えると、12/14の安値140.94円が当面の底となる可能性がある。ただ、新安値を狙いに行く展開となれば、雲が12/21に天井を付けており、長い下降トレンド形成になるかもしれない。

年末に向け大きな方向性は出ないと思われるが、想定より上値が重いため、下落目途を計測。計測値を一つ追加(D=146.58-140.94-144.95)。143円割れが出ると、①142.79(D38.2%)・②141.46(D61.8%)・③140.94(12/14安値)・④140.21(C61.8%)・⑤139.55(A50.0%)・⑥139.31(D100%)。

※チャート・表などは筆者作成
情報・目標数値など、随時X(旧Twitter)で公開。
前回分はこちら
20231221執筆 FXエバンジェリスト遠藤寿保


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