パウエルFRB議長による議会証言でのタカ派発言で、ドル円は一時142.37円と年初来高値を付けるが、質疑応答がハト派ととらえられ失速。「過度な変動での円安」となる事が円買い介入条件と言われているので、ジリ高で高値更新しているうちは、介入はなさそう。
日足一目均衡表では「三役好転」継続。少し気になるのが、転換線と基準線が接近し始めている点である。転換線は9期間の(高値+安値)÷2、基準線は26期間の(高値+安値)÷2で計算されるので、短期(転換線)が長期(基準線)を下に抜けると、短期長期の移動平均線による「デッドクロス」(売り転換)と同等の意味合いになる。完全にクロスしたわけではないが、細かい変化には見逃さないようにしたい。
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20230622執筆 FXエバンジェリスト遠藤寿保