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ドル円3日続伸。好調米経済指標・米長期金利上昇受け140円台。


【7/20相場概況】

ドル円は139.61円で始まると、東京時間、豪ドル米ドル上昇によるドル売りで、139.10円まで下落。その後は139円台半ばまで買い戻された。欧州時間、ドル円は139円台半ば中心に堅調推移。NY時間、前週分の米新規失業保険申請件数が予想より強い数値となると、FRBによる利上げ継続が意識され、米10年債利回りの上昇などもあり、ドル円は140円を突破すると140.49円まで上昇。その後は調整が入り140.07円でクローズをむかえた。

【7/21相場観】

ドル円は、前日上抜け出来なかった140円を簡単に突破。来週の日銀金融政策決定会合での政策変更観測が、だいぶん後退した模様。最近の米経済指標は、全体的に予想を若干下回ってきた感じではあるが、イエレン米財務長官が発言した通り、米経済がリセッションと言える数値ではないので、FRBの急激な利上げがハードランディングに見えていたが、結果的に、経済に対してはソフトランディング対策だったと言えるのかもしれない。
 
日足一目均衡表でみると、雲突入回避。遅行線が26日前チャートを下抜け逆転。転換線<基準線で逆転継続となり、乖離幅が拡大。日足一目均衡表のみで判断すると、下降トレンド継続となる。フィボナッチで計測すると昨日の高値140.49円は、145.07円-137.23円の下落に対し38.2%(140.22円)を上抜けたレベルである。次の戻り目途は、50.0%(141.15円)・61.8%(142.07円)となる。マーケットの注目は、来週のFOMCと日銀金融政策決定会合なので、そこまでは大きなレンジブレイクはないとみる。
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20230721執筆 FXエバンジェリスト遠藤寿保

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