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ドル円、感謝祭控えポジション調整で149円前半まで下落。


【11/17相場概況】

東京時間、アジア株安を受け、リスク・オフの流れで、全般に円買いが先行し、ドル円は150.42円まで下押し。その後、日経平均がプラス圏浮上や時間外の米10年債利回りの上昇を受けドル円は下げ渋り。欧州時間、10月英小売売上高が予想より弱い結果となったことを受けポンド円が急落し、クロス円全般が売り先行。NY時間、米10年債利回りが一時4.377%と約2カ月振りの低水準となると、円買い・ドル売りが先行。また、「海外勢が、感謝祭による長期休暇のため円売りポジションを解消する動きがあった」との声も聞かれ、ドル円は150円を割り込むとストップロスを巻き込み149.19円まで下落。その後は、10月米住宅着工件数・建設許可件数が予想を上回り、米10年債利回りが上昇に転じると、買戻しが入り149.87円まで上昇。

【11/20相場観】

ポンド円の下落につられたクロス円の下落・米10年債利回り低下・感謝祭を控えたポジション調整で、ドル円は149.19円まで下落。東京時間午前の現時点では、実需の買い観測など買戻しが先行。節目と見ていた10/30の安値148.80円を割り込んでいないことから、調整の許容範囲と見るが、高値圏という認識を持ちながら調整の動きを注視したい。
 
日足一目均衡表では、先週末時点で、遅行線が26期間前チャートとクロスし「三役好転」が解消となった。しかし、本日買戻しが先行したことで「三役好転」が再点灯。転換線と基準線が接近中、雲が右肩上がりとなっており、横ばいでの推移で雲突入となれば上昇基調転換を示唆する事になる。神経質な状況継続。

リスクシナリオチャートを更新。節目のポイントは3点、①148.80・②145.07・③137.91と以前解説したが、先週末は①148.80に迫る149.19円まで下落。今年の安値からの日足では調整の下げとみえるが、149円割れが上昇トレンドの分岐点になるかもしれないので慎重に対処したい。

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20231120執筆 FXエバンジェリスト遠藤寿保
 

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