見出し画像

ADP・失業保険申請件数が強い内容となり、ドル円急伸。


【1/4相場概況】

東京時間、ドル円は日経平均の大幅下落を受け、一時142.85円まで下押しとなるが、その後は連休明けの本邦実需の買い観測で買戻しが先行。時間外の米10年債利回りの上昇や日経平均が下げ幅を縮小すると、ドル円は143.89円まで上昇。欧州時間、「能登半島地震を受けて、日銀が1月にマイナス金利解除に動く可能性が一段と後退した」との観測もあり、ドル円は144円台を突破。NY時間、12月ADP全米雇用報告や前週分の米新規失業保険申請件数が予想より強い内容となると、米10年債利回りの上昇とともにドル買いが先行し、ドル円は144.84まで上昇。


【1/5相場観】

2024年に入り、ドル円は買いが優勢。1/3のJOLTSは予想を下回ったが、ADP・前週分の米新規失業保険申請件数が強い内容となっており、米国の雇用市場は強めなのかもしれない。本日の米雇用統計では、NFP(非農業部門雇用者数変化)の前月比予想は17.0万人(前回19.9万人)となっており、この流れの中で予想を上回るとドル円は145円台回復の可能性がある。
 
日足一目均衡表では、「三役逆転」点灯中。しかし、遅行線が反発し26期間前チャートに急接近。実態線(ローソク足)が横ばいの基準線を上抜け、転換線が切り上がりを見せている。また、200SMA(単純移動平均線)を完全に上抜となっており、反発の流れが強い。



フィボナッチ計測では、計測値B=151.90-140.24において、戻りの目途の、B38.2%(144.69)を突破し、次の上値目標はB50.0%(146.07)・B61.8%(147.44)となる。まだ確定とは言い切れないが、140.24円が節目の安値となったと見ていいのではないか。


※チャート・表などは筆者作成
情報・目標数値など、随時X(旧Twitter)で公開。
前回分はこちら
20240105執筆 FXエバンジェリスト遠藤寿保

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?