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ロンドン・フィキシングでのドル買い観測を受け、ドル円反発。


【1/9相場概況】

東京時間、連休明け本邦実需のドル売り観測を受け、ドル円は143.42円まで下落。その後は200SMA(単純移動平均線)の143.36円近辺が意識され144.00円手前まで買い戻された。欧州時間、本邦長期金利の低下を受け、ドル円やクロス円の買戻しが先行。NY時間、米10年債利回りの低下を受け、ドル円は143.65円まで下押しとなるが、ロンドン・フィキシング(ロンドン時間16時・日本時間1時)でドル買いのフローが観測されると、ドル円は144.62円まで上昇。

【1/10相場観】

昨日は、大きく注目される経済指標がない中、ロンドン・フィキシングでのドル買い観測で、ドル円は反発。また、200SMAにサポートされた。注目は明日1/11の米国CPI(消費者物価指数)で、FOMC(1/30-31)の金融政策に影響を与える内容になるかに警戒。米国CPIの数値結果というより、結果を受けた思惑がどちらに動くかがポイントとなり判断が難しい。荒れる可能性があるので振り回されないように気を付けたい。
 
日足一目均衡表では、11/29に「三役逆転」となり、下降トレンドが約30営業日経過。その間、割り込んだ200SMAを上回る反発。基準線と転換線の乖離が縮小・遅行線が26期間前チャートに接近。また雲下限も接近しており、来週の段階では146円台前半になる。日足一目均衡表のみで見ると、好転に向かう兆しが揃ってきた。

フィボナッチ計測で上昇目途を更新。計測値はA=127.21-151.90-140.24・B=137.23-151.90-140.24・C=151.90-140.24。
①146.07(C50.0%)②147.44(C61.8%)③149.14(C76.4%)④149.36(B61.8%)

※チャート・表などは筆者作成
情報・目標数値など、随時X(旧Twitter)で公開。
前回分はこちら
20240110執筆 FXエバンジェリスト遠藤寿保


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