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米銀行連続経営破綻による金融不安で、ドル円132円台まで下落。

【3/13相場概況】

東京時間、ドル円は、SVB(シリコンバレーバンク)が経営破綻したことによる金融不安で、早朝から売りが先行し一時133.56円まで下落。しかし、FRBと米財務省が全預金者の資金を保証するための措置を打ち出す迅速な対応を見せたことが好感され、ドル円は135.04円まで上昇。その後は3月FOMCでの利上げ観測後退から133円台に失速。欧州時間、SVBに続き、シグネチャー・バンクの経営破綻で金融不安への警戒が広がり、欧州株相場が大幅に下落。リスク回避の円買い・ドル売りが先行。FRBが3月FOMCで利上げを見送るとの観測が高まり、ドル円は一時132.27円と約1カ月ぶりの安値を更新。NY時間、ドル円は買戻しが先行。暴落したNYダウ平均が持ち直しを見せ、過度なリスク回避姿勢が後退し、ドル円は133円台を回復し、133.17円でクローズをむかえた。

【3/14相場観】

米銀2行の経営破綻による金融不安でリスク回避の円買い。一部メディアでは次なる銀行破綻の可能性なども示唆しており、米経済の先行き不安が高まる。そんな中、最近注目度の高い米国CPIの発表である。ポジティブな結果で、金融不安を払しょくさせるのか、ネガティブな結果となり、もう一段のドル売りとなるのか、本日は要警戒である。
 
テクニカル的にみると、日足一目均衡表では、昨日の下落で雲上限を割り込み、「三役好転」が解消。フィボナッチで計測すると127.21円から137.91円の上昇に対し50%押しである132.56円を割り込み61.8%の131.29円を目指す勢いとなっている。まだ、調整の範囲との見方は継続だが、雲下限130.74円を割り込むと、「三役逆転」となり、戦略の立て直しが必要と考える。
 
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20230314 執筆 FXエバンジェリスト遠藤寿保

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