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米PCEデフレータ予想下振れとなるが、ドル円の下げは限定的。


【12/22相場概況】

東京時間、ドル円は、日銀金融政策決定会合議事要旨(10月30-31日分)で「政策修正に向けて前向きな発言が確認された」などとの記載を受け、141.86円まで下落。その後、仲値での買い観測や、時間外の米10年債利回り上昇などで142.55円まで反発。欧州時間、ドル円は上値が重くジリ安。NY時間、11月米個人消費支出(PCE)価格指数(デフレーター)・コアデフレーターが予想を下回ると、FRBによる米利下げ観測が高まりドル円は141.88円まで下落。その後、米10年債利回りの上昇を受け、ドル円は142.66円まで上昇。

【12/25相場観】

米PCEデフレーターが予想を下回り、ドル円は売り込まれたが、141円台後半で反発。クリスマスモードの中、追随する売りはでなかった。ドル円は200SMA(単純移動平均線)を上抜ける事ができず、上値が重い展開が続きそうだ。本日は、欧米市場がクリスマスで休場である。日本のFX市場も時短取引で夕方クローズとなる。年末年始に向け、流動性の低下が続くので簡単にレンジブレイクする場合がある。不用意なポジション取りには気を付けたい。
 
日足一目均衡表では、「三役逆転」点灯中。転換線と基準線の下降が続き弱気継続。現時点200SMA(単純移動平均線)を上抜ける勢いが感じられない。12/14の安値140.94円狙いに警戒。

下落目途の計測を更新。先週末も141円台があり、地合いの弱さは継続。下値目標は①141.46(D61.8%)・②140.94(12/14安値)・③140.21(C61.8%)・④139.55(A50.0%)・⑤139.31(D100%)。
 

※チャート・表などは筆者作成
情報・目標数値など、随時X(旧Twitter)で公開。
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20231225執筆 FXエバンジェリスト遠藤寿保

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