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日本の実質賃金減少を受け日銀の早期修正観測後退、ドル円145円台。


【1/10相場概況】

東京時間、ドル円は日経平均の大幅上昇を受け144.94円まで上昇。欧州時間、東京時間発表の毎月勤労統計調査による、物価変動の影響を除いた実質賃金が20カ月連続で減少した事に反応。日銀の早期政策修正観測が後退し、リスク選好の円売り・ドル買いでドル円は145円を突破。NY時間、米国株相場や日経平均先物の上昇を受け、リスク選好の円売り・ドル買いが加速すると、ドル円は一時145.82円まで上昇。

【1/11相場観】

ドル円が日本の実質賃金減少に反応。過去この指標(毎月勤労統計調査)で大きく反応した記憶がなかったので、昨日の上昇は少々驚きである。この上昇を踏まえ、今夜の米CPIである。昨日も解説したが、発表の数値結果がそのままマーケットに反映するかは微妙である。日米株が強い状況なので、米CPIの結果が良くても悪くても、それを切っ掛けにドル円上昇となってもおかしくない。どちらにしても乱高下となる確率は高いので、振り回されないようにしたい。
 
日足一目均衡表では、「三役逆転」中ではあるが、転換線と基準線とが急接近しており、本日1/11時点でドル円高値が146.96円以上になると、①転換線>基準線となり好転となる。また、現在の基調が継続すると遅行線が週明け月曜に26期間前チャートと交差し②逆転が解消となる。基調転換とまでは決めつけられないが、基調の変化であることは間違いなさそうである。

フィボナッチ計測で上昇目途を更新。計測値はA=127.21-151.90-140.24・B=137.23-151.90-140.24・C=151.90-140.24。昨日と上値目標に変化はなく、①146.07(C50.0%)②147.44(C61.8%)③149.14(C76.4%)④149.36(B61.8%)。

※チャート・表などは筆者作成
情報・目標数値など、随時X(旧Twitter)で公開。
前回分はこちら
20240111執筆 FXエバンジェリスト遠藤寿保


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