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中東情勢懸念でリスク回避の円買い先行、ドル円は148円台へ。
【10/9相場概況】
東京時間、ドル円は、日本が祝日の為、動意薄で149円台前半中心に小動き。欧州時間、イスラエルとパレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスの衝突を受け、中東の地政学リスクにより、リスク回避の円買いが先行。ドル円は149円を割り込むと148.51円まで下落。NY時間、ローガン米ダラス連銀総裁が「米長期債利回りの急上昇は金融当局による追加利上げの必要性を減らす可能性がある」、ジェファーソン米連邦準備理事会(FRB)副議長が「利回り上昇の引き締めへの影響に留意」「リスクバランスが改善する中、FRBは慎重に進むことが可能」などハト派的発言を受け、ドル円は148.43円まで下落。
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【10/10相場観】
先週末の米国雇用統計では、NFPが大幅上振れドル円は149.53円まで上昇。その後、平均時給・失業率が弱い数値が意識されドル円は失速となるが、米労働市場の高止まり感から、FRBによる金融引締め長期化観測で、ドル円の強さが意識された。週明けは、中東の有事がリスク回避の円買いに反応。米要人のハト派発言などもあり、ドル円は148円台前半へ下落。中東情勢がどれくらい長引くかわからないが、ドル円の148円前後では、押し目買いが入るのではないかと推測する。
日足一目均衡表では、「三役好転」継続。昨日の下落で転換線と基準線が接近し、その間に推移。遅行線が26期間前チャートと接近しており、148円台を割り込むと「逆転」となり、三役好転が解消となる。先週も解説したが、現状上昇トレンド継続の形だが、基準線を割り込んでくると、トレンドが変わるサインとなりそう。
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現時点、昨日の安値で、押し目買いが出るとみているので、フィボナッチで上値目途を計測(更新)。計測値はA波=127.21-137.91-129.63・B波=129.63-145.07-137.23・C波=137.23-147.37-144.43・D波=144.43-147.87-145.89。C波61.8%の150.69円が上値の目標となる。調整の押しが入れば、E波を計測予定。
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前回分はこちら
20231010執筆 FXエバンジェリスト遠藤寿保
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