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日銀、金融緩和政策継続。米PPIの低下からインフレピークの可能性。

【1/18相場概況】


東京時間、日銀が金融政策の現状維持を決定。共通担保資金供給オペの拡充などを決めたことなどで、ドル円は、一時131.57円まで上昇。一巡後は黒田日銀総裁の定例記者会見を見極めたいとし130.60円付近まで下押し。黒田日銀総裁が定例記者会見で「長期金利の変動幅をさらに拡大する必要はない」と発言し、ドル円は131円台を回復したが、追随する買いは出なかった。欧州時間、日銀の政策修正観測は依然として根強く戻り売り優勢。NY時間、12月米小売売上高や12月米卸売物価指数(PPI)、12月米鉱工業生産が予想を下回ったことで米国のインフレピークの可能性が高まり、ドル円は127.57円まで下落。

【1/19相場観】


海外勢が日銀の金融政策修正を予想していたこともありポジティブサプライズ。ドル円は128円から131円半ばまで上昇。黒田日銀総裁の記者会見では、量的緩和策の継続を表明。任期までは方針を変えないという感じがした。しかし、海外勢の政策修正の思惑は継続で欧米時間には戻り売りが優勢。今のところ、ドル円が反発し上昇トレンド継続の可能性は低いように思われる。
 
ドル円の週足一目均衡表では、日銀の会合発表で雲上限を超えたものの、雲の中に戻り、軟調地合い継続。基準線と転換線の乖離は拡大中で、両線とも下向きとなっており雲下限である124円台がサポートされるかどうか。下振れの警戒感継続。

20230119 執筆 FXエバンジェリスト遠藤寿保


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