FOMCでは、サプライズ感はなかった。パウエルFRB議長発言は、年内の利上げはデータ次第と匂わせたが、利上げ打ち止め感から米金融引締め長期化観測が後退。ハト派ととらえられ、ドル円は140円を割り込んだ。本日ECB理事会はあるが、明日の日銀金融政策決定会合に意識が移った。日銀の金融政策は据え置きとのコンセンサスだが、YCCの調整など、変化があるとみているアナリストも結構いる。日銀展望レポートの発表と植田日銀総裁の記者会見までは、痺れる展開が続きそうだ。
日足一目均衡表では、③ローソク足が雲に突入し、好転が解消。①転換線<基準線→逆転・②遅行線<26期間前ローソク→逆転となっていることを考慮すると、トレンドは下向き。昨日の安値139.92円は、フィボナッチ計測で137.23円-141.95円に対し、38.2%(140.14円)を割り込んだレベルである。目先は139.59円(50.0%)・139.03円(61.8%)がポイントとなる。買いで攻めるなら140円割れとなるが、139円を割り込むと完全に流れが下向きとなるので、撤退は早めに見切りをつけた方がよさそうだ。
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20230727執筆 FXエバンジェリスト遠藤寿保