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ドル円、日銀金融政策決定会合控え150円の介入警戒水域で膠着状態。


【10/23相場概況】

東京時間、ドル円は149.80円を挟む小動き。先週末、日本経済新聞が「月末の金融政策決定会合で日銀がYCCの再修正を議論する可能性」と報じたが、市場の反応は薄かった。欧州時間、ドル円は揉みあいの中149.99円まで上昇。NY時間、米10年債利回りが一時は5.018%前後と2007年7月以来の高水準を付けた後、4.82%台まで急低下すると、ドル円は149.55円まで下押し。しかし、その後は買い戻され149.70円でクローズをむかえた。

【10/24相場観】

ドル円は、日米金融政策差によるドル買いvs.政府・日銀による円買い介入警戒感から、節目である150円手前で膠着状態。来週(10/30-31)の日銀金融政策決定会合で、政策修正があるとの思惑も出ており、結果を見極めるまで150円手前での膠着が続きそうだ。
 
日足一目均衡表では、「三役好転」継続で上値方向を示唆。基準線が前日より僅かながら上昇しており、短期的に買い意欲は落ちていない感じがする。遅行線は好転中だが、10営業日後に、150.16円の壁が控える。ドル円の膠着状態は、来週の中銀ウイーク・米国の重要経済指標で解消されるのではないか。
テクニカル的には、150円を水平線(レジスタンスライン)としたアセンディングトライアングル(上方三角形)が形成されており、上抜けが期待される。

昨日と同じになるが、ドル円上昇トレンド継続とみて、上値目途をフィボナッチエクスパンション(上昇拡張)で計測したチャートを更新。150円や150.16円(10/3高値)を超えると、C=137.23-147.37-144.43の61.8%である150.69円が第一目標で、そこを超えるとD=144.43-147.87-145.89の161.8%である151.45円が第二目標となる。

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20231024執筆 FXエバンジェリスト遠藤寿保

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