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米経済指標予想下振れ、米利上げ局面終了との見方根強い。


【12/1相場概況】

東京時間、ドル円は、147.61円まで下落となるが、その後は日経平均株価の下げ一服や米長期金利の低下幅縮小などを受け148円台まで買い戻された。欧州時間、ドル円は一時148.34円まで上昇と堅調。NY時間、11月米ISM製造業景況指数が46.7と予想の47.6を下回ると、米10年債利回りが低下し、ドル円は146.65円まで下落。
尚、
パウエルFRB議長は講演で早期の利下げ転換を織り込む市場をけん制し、当初はドル買いで反応。しかし、市場では「警戒していたほどタカ派ではなかった」との見方や「米利上げ局面終了」との見方が根強く、ドル円の戻りは限定的だった。

【12/4相場観】

先週末の下落のきっかけは11月米ISM製造業景況指数の予想下振れだったが、ブラックアウト期間前のパウエルFRB議長の発言が、警戒したほどのタカ派ではなかったことで、一気に下落基調となった。今週は、月初の重要米経済指標が多数あるが、特に雇用系の指標が弱い数値となると、ドル円は一段安になるので警戒したい。
 
日足一目均衡表では、現在価格が雲の下に突き抜け「三役逆転」再点灯。①で転換線と基準線が下降し乖離拡大となっていることから、バイアスは下向き。
 

本日執筆時間(12/4/9:30)のドル円安値が146.23円となっており、ダブルトップにおけるネックライン割り込み後の倍下落レベル146.46円は到達となった。
下値目途計測(AB=フィボナッチリトレースメント・C=フィボナッチエクスパンション・※ダブルトップ)を更新。下値目標としていた、146.46円(ダブルトップ倍下落)・146.29円(B38.2%)は到達。次の下値目標は①146.07(A23.6%)で、ここを割り込むと次は大きなサポートレベルと解説した6/30の安値145.07円となる。

※チャート・表などは筆者作成
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20231204 FXエバンジェリスト遠藤寿保

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