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ドル円、3日連続のポジション調整で一時147円前半へ。


【11/21相場概況】

東京時間、ドル円は先週末からのポジション調整によるドル売りの流れが継続。前日11/20の安値148.10円の安値を割り込むと、ストップロスを巻き込み一時147.25円まで下落。その後は147.80円台まで買い戻された。欧州時間、欧州勢は売りで参戦。米利上げ打ち止め観測の高まりなどもあり、ドル円は147.15円まで下落。NY時間、ドル円は買戻しが優勢。ロンドンフィキシング(日本時間1時)に円売り・ドル買いが観測。またFOMC議事要旨が、ややタカ派的内容だった事を受け米10年債利回りが上昇すると、ドル円は148.59円まで上昇。その後、米10年債利回りが低下に転じるとドル円の上値も重くなった。

【11/22相場観】

先週末から、ドル売りの流れでドル円は147.15円まで下落。ドル円は先週11/13(月)に151.90円を付けてから4.75円の下落となり、「調整の売り」なのか「上昇基調終了」なのか悩ましいところである。ドル円の買いポジション解消というのは事実と考えるが、ここまで下がると心理的には、「早く逃げなければ」という投げ売り(買い手の損決済)が出たのではないか。筆者は先週末からの下落は、あくまでポジション調整によるものと考えているが、今週末にかけて祝日(サンクスギビングデー)入りするため、今週は軟調継続とみる。
 
日足一目均衡表では、「三役好転」が解消中。①転換線と基準線が同値で好転解消。②遅行線は11/17(金)の引け時点で逆転。③ローソク足が雲に突入し好転解消、雲下限146.27円を割り込むと逆転となる。このまま相場が横ばい、もしくは下落基調となると、転換線の計測が9期間・基準線の計測が26期間のため11/24(金)に逆転となる。総合的に判断すると、上昇基調から下降基調に移行中となる。

下落目途の計測を更新。151.72円と151.90円のダブルトップ形成と考えると、ネックラインが149.18円で、トップ(高値)からネックラインの値幅が2.72円となり、下値の目標は146.46円(2.72円×2=5.44円)となる。次の計測ポイント146.29円(Bの38.2%)となるが、日足ベースで下に長い髭が発生しており、下落基調となるためには昨日11/21の安値147.15円を割り込む必要がある。

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20231122執筆 FXエバンジェリスト遠藤寿保


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