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ドル円、好調米経済指標・米長期金利上昇受け150円台へ。


【10/25相場概況】

東京時間、ドル円は5・10日(ゴトー日)の仲値で149.92円まで上昇。その後は149円台後半で小動き。欧州時間、ドル円は149円台後半で揉みあい相場継続。NY時間、9月米新築住宅販売件数が75.9万件と予想の68.0万件を上振れ、低調な米5年債入札で米10年債利回りが4.96%台まで上昇となると、ドル円は150円を突破し10/3の高値150.16円を上抜け、断続的な買いのストップロスオーダーを巻き込み150.31円まで上昇。
 

【10/26相場観】

ドル円は、来週の日銀金融政策決定会合やFOMCを前に150円を突破し、昨年10月21日以来約1年振りの高値を更新。150円を突破したあたりは、アルゴリズム(自動売買)による売り買いが交錯し荒い値動きとなったようだが、その後は買いのストップロスを巻き込み150.31円まで上昇。本日は、政府・日銀による円買い介入に警戒だが、先程、鈴木財務相が、「(為替について)緊張感をもって注視していく」と発言。発言の警戒レベルが低下している感じがする。日銀金政策決定会合前ではあるが、円安容認と捉えられた場合、欧米時間で、ドル円のもう一段上昇があるかもしれない。
 
日足一目均衡表では、「三役好転」継続で上昇トレンドを示唆。各補助線(転換線・基準線・遅行線・先行1・先行2)は、微増だが上昇。テクニカル的にはアセンディングトライアングル(上方三角形)形成と解説したが、上値抵抗線を突破したので、もう少し上に跳ねてもおかしくなかった。円買い介入警戒や150円超での売り指値が段階的に待機していて、上値が抑えられたのかもしれない。

ドル円が150円を突破したので、フィボナッチエクスパンション(拡張)で上値目途計測チャートを更新。次の上値目標はC=137.23-147.37-144.43の61.8%である150.69円で、次がD=144.43-147.87-145.89の161.8%である151.45円となる。円買い介入の警戒はあるが、昨年10/22の高値151.94円が視野に入ってきた。

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20231026執筆 FXエバンジェリスト遠藤寿保

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